宴 -UTAGE-
今回は2005年からのゲーム、アニメ作品”戦国BASARA”との各タイアップ曲を集めたミニアルバム。「crosswise」がPS2ゲーム”BASARA”のテーマ曲として使用されて以来これだけの期間、各作品でタイアップが続くとは当時は予想もつきませんでした。
ミニアルバム中、唯一の新曲「UTAGE」もPS3/Wii用ゲームソフト”戦国BASARA3 宴”のオープニングテーマ曲となっていて従来のT.M.R通り、作詞:井上秋緒 作曲・編曲:浅倉大介。特に和太鼓風の音が印象的で、曲のノリは相変わらず良い曲調ですね。ジャケットのイラストも味があります。
収録曲としては「vestige -ヴェスティージ- (c/w crosswise)」「Naked arms/SWORD SUMMIT」「FLAGS (c/w The party must go on)」のシングルを持っている方には少し物足りない構成とは思います。 最後のボーナストラックである「Naked arms -English ver.-」もシングル「Naked arms/SWORD SUMMIT」通常盤には収録曲なので所持の有無によって、多少は新鮮に感じる方もいるかも知れません。
やはりT.M.Rの新曲のみが聴きたい方の為にも通常盤では無くシングル盤としての仕様もあった方が良かったと私は思います。各収録曲は最高ですが、そういった意味では評価として☆一つ減とします。(BASARAファンの方は初回盤を選択と思いますが)ゲームやアニメの「戦国BASARA」でT.M.Rの曲に興味の持った方にはお勧めな一枚ですね。
戦国BASARA3オフィシャルアンソロジーコミック学園BASARA2 (カプコンオフィシャルブックス)
みなさん十分な画力をお持ちで、話も面白かったです
ゲームの背景設定がちゃんと学園で再現されててびっくりです
西軍好きにはたまらないです(`・ω・')
ひとつだけ突っ込むところを挙げるとすれば
家康の成長具合ですかねw
戦国BASARA3 徳川家康の章 (講談社BOX)
前回、伊達政宗の章においてもレビューを書かせていただきましたが、今回も前回同様、読み応えがあります。
作者さんのオリジナル要素のおかげで、まだ見た事のないバサラの徳川家康の物語を見ることができます。
他の方も書いておられますが、孫市の視点なので少しばかり家康をよそよそしく見ることになります。ですが、その距離があるからこそ、徳川家康という人物がよく見えます。
ぬるい事を言う割りに大胆不敵な言動を取る家康の矛盾めいたというより、捉えどころのない動きを客観的に見つめ、その結果を知る事で、家康の言葉をかみ締め、咀嚼して呑み込むような話の展開は、ともすればただの偽善者とされかねない家康の掲げる理想の現実性が描かれていて、家康の言う絆というものの理解がしやすいです。また、家康の求心力、魅力というものも現象として表現されているので、やはりリアリティが出ていて、家康はそういうキャラなのだと自然に納得できます。
ゲームでの家康の言動に浅いものを感じていた方、納得し難い方は、客観視されたこの徳川家康を一度読んでみるのも良いのではないでしょうか。
ただ、今回も独特の舞台、キャラの口調、個性に関して作者さんのオリジナル要素が高いため、★は4つにさせていただきました。
ですが、これがバサラの本だからマイナス1とするだけであって、小説としての内容は十分に満足できるものです。
ライトノベル風の読みやすい文章で、普段あまり活字を読まない方にも抵抗無く読み進めることができるので、小説ということに抵抗を覚えておられる方でも読めるのではないでしょうか。
前回のレビューを見て感じたことから今回の本に関して敢えて補足するなら、本多忠勝は深くは描かれていません。あくまでも家康の本として、家康に焦点を当てている内容となります。
If you...(初回限定盤)(DVD付)
May'n名義としては2枚目のアルバム。12曲中5曲がタイアップ曲という内容。
主観ですが、簡単に1曲ずつ紹介します。
■Disco☆Galaxxxy…オープニングに相応しいノリの良いダンスナンバー。
イントロから段々盛り上がってきます。そして…
Everybody Shake ya hip! Dancing
2回目の武道館公演のオープニング曲となるか。
■ユズレナイ想ヒ…サビから始まり、一気に気持ちを持って行かれます。
曲調は悲しげな曲調なのですが、歌の表現力が素晴らしく、どうしても
ユズレナイと言う力強さを感じます。 (「戦国BASARA 弐」挿入歌)
■シンジテミル…閉塞感すら感じる切羽詰まった感じのする歌い出しから
曲は展開していき、緊張感を持ったままサビへ。サビでは突き刺さるよ
うなハイトーンボイス。May'n本人もこのキーは「限界を超えた」と
言っていた程。曲調は全体的にダーク。
■もしも君が願うのなら…本アルバムのリード曲。素晴らしい!曲はオーケ
ストラの演奏で始まり、ピアノへ…。悲しげな歌い出しから希望を持ち、
サビの部分では爆発しそうな張り詰めた感じが表現され、最後には安心へ
変わるというような情景が聴くだけで思い浮かびます。
様々な感情が壮大な曲の中で表現されています。個人的には本アルバム内
一番の光を放つ曲。
■HERO…ROCK!もし君の曲調からは一気に変わり、ノリの良いロックです。
カッコイイです。他曲に比べギターが目立ちます。男っぽいロックをしたい
というMay'nですが、まさにピッタリな曲です。
■0 -ZERO-…今までのMay'nにないタイプの曲です。既存曲にしいてあてはめて
言うなら「pink monsoon」でしょうか。ただし、pink monsoonのような甘い
感じの歌い方ではなく、モダンな感じがします。
■Ready Go!…「楽しい!」という気持ちがこれでもかと伝わってくるようです。
とにかく明るく、楽しく、はしゃげる曲です。タイトル通り「やるぞっ」と
いう気分にしてくれます。(「オオカミさんと七人の仲間たち」オープニング)
■My Lovely Thing…ピアノの演奏で始まる落ち着いた曲。雰囲気の良いBarで
流れてきそうな曲です。前曲Ready Go!とのギャップがスゴイ。どんな曲も
見事に歌いこなしてしまうMay'nに脱帽です。歌唱力・表現力が光ります。
■モザイカ…May'n作詞。裏声と地声を見事に使い分けて歌っています。曲は
前作StylesのYOUR ROCKを彷彿とさせます。このバックサウンドは耳に残り
ます。そしてラストはズバッと終わるところがさっぱりしてます。
■Swan…モザイカのハードな曲調からまたしても一転、しっとりした曲となって
ます。しっとりした中にも抑揚があります。「澄んだ眼でまた笑いかけてよ
・・・あの日のあなたのまま」という部分、グッときます。
■愛は降る星のごとく…イントロから壮大な感じが充満し、そこにギターが絡んで
来ます。とっても優しい曲。途中NaNaNa…では脳裏で合唱が聞こえてきます。
「見えますか見えますか」という部分は特に感情の込め方がスゴイ。
(「最強武将伝〜三国演義」エンディングテーマ)
■Phonic Nation…2010年のツアー中に「音楽で世界を繋ぐ」というテーマで
May'nが作詞作曲を担当した曲で、曲名は音の国という意味。
3D映画も公開されていましたが、演奏は若干異なります。自身の作曲2曲目とは
とても思えない出来です。その出来は皆さんの耳で確かめてください。
全体を通して様々なタイプの曲がありますが、恐らく意図的に同じ曲調が続かない
ようにされているようです。
彼女は特にライブでの評判が良いですが、少しずつその良さがCDにも反映されて
来ているように感じます。
今までMay'nを知らなかった、聴いたことがないという人にもお勧めしたい1枚です。