The Graduate (1967 Film)
最初に買った「卒業」は4曲入りのコンパクト盤でした。 ジャケットは当然これで、小さいながらも2曲聴いては針を上げ、続けて裏面を聴いたものです。
「卒業」はニュー・シネマの名作ですが、音楽ファンの視点から感想を延べます。
主題歌や挿入歌に有名曲が使われていると、その場面が近づくにつれて見逃すまいと徐々に緊張します。 この映画でいえば映画として鑑賞する時は、
キャサリン・ロスの花嫁強奪シーンに神経を集中させますが、音楽を意識すると冒頭の空港シーンでの「サウンド・オブ・サイレンス」が最初の緊張の場面。
オープニング・タイトル中にS&Gの名が出ると、何だか幸せな気分になります。(笑)
「真夜中のカウボーイ」「イージー・ライダー」「小さな恋のメロディ」などの映画も、作品の素晴らしさと違った意味で画面に釘付けです。
またこのサントラ盤からディスクを取り出し「サウンド・オブ・サイレンス」を聴くと、同じ曲であるにもかかわらず音に深みを感じるなど映画用の特別な
バージョンを聴いてる様な錯覚をすることがよくあります。 エンディングの方は実際に別テイクですが、私が印象深いのは小曲の「ミセス・ロビンソン」
の映画バージョン2です。 すでに名声を手にしていたS&Gの自信にあふれた伸びやかな歌声が、グループの成功を物語っている様に聴こえます。
あと忘れてならないのは、やはりこのジャケットではないですか? S&Gとは無関係なフォトではありますが、これを見るだけでいろんな思い出を呼び起こして
くれます。 60年代を象徴するベスト・デザインの1枚です。
フック [Blu-ray]
まだCGが本格化する前の作品なので
約100億円を投じた海賊船やネバーランドのセットは
ぜひHDのクオリティで堪能したい。
お世辞にもDVDのクオリティは良いとは言えなかったので
BDの画質、ロスレス・サウンドにも期待がかかります。
ただ、DVDコレクターズ・エディションの特典
・メイキング・ドキュメンタリー
・プロダクション&セット・デザイン
・コスチューム・デザイン
・公開当時の宣伝・販促物
・ゲーム「失われた宝を探せ!」
・オリジナル劇場予告編
これらが全く入っていないのはいただけません。
特典重視派としては納得できないし、
もっと言うならDVDよりも豪華仕様にしてほしかった。
せっかくのBD化なのにもったいないです。