フレディ VS ジェイソン [DVD]
実は私はエルム街の悪夢シリーズを見たことがない。13日の金曜日はいくつかテレビと劇場で見た。本作は、フレディとジェイソンという人気ホラーキャラの対決ということで、ホラーに活劇の要素が加わった。ジェイソンがシュワルツネッガー扮するターミネーターみたいに見えて面白いと思った。それにしても、胴体が真っ二つになったり、首が跳んだりと、血なまぐさい暴力描写をこれでもかと見せ付けられると、そういうものに対する心理抵抗が麻痺し、かえってそれを観たいと思うようになるから不思議だ。つい先日も、民間のアメリカ人がイラクの武装勢力に首を切られて処刑されるという事件があり、映像がネットを駆け巡ったそうだから、そんなことは現実にも起こっているわけである。というわけで、殺戮シーンだけを集めた特典もついている。
若者がセックスをした直後に殺されるというのもお約束である。
13日の金曜日 PART2 [DVD]
本作は、シリーズ中で唯一、VHSビデオを購入した作品である。
だから、それなりの思い入れがある。
前作が評判になったため、急遽続編を制作した、というものである。
だから、前作との繋がりにかなり無理があるが、それを吹き飛ばす傑作だ。
まず、オープニングで前作の唯一の生存者が殺害されるところ。
猫でショックを与え、安堵ののち急転直下、というテンポの良さが良い。
そして本編に入り、シリーズ中で最も人間味のあるジェイソンが、実に泥臭く登場する。
これが、リアリティをうまく演出していて、実に良い。
そう、この泥臭い、というところが、ジェイソンには必要なのだ。
それが、次作以降、次第にスタイリッシュになっていく。
それとともに、ジェイソンが超人化してしまう。
そうすると、シリーズは単なる無差別殺人鬼ものになってしまう。
都市伝説が、どこかにふっとんでしまうのだ。
しかし、本作のジェイソンは明らかに人間であり、血を流し、ころび、そして感情を表す。
本シリーズを考えるうえで、本作の重要度は高い。
そして、この流れで続編が制作されたら、本シリーズはまた違った者になっていただろう。
もっと泥臭い、しかし崇高なホラーシリーズとなったかもしれない。
残念である。
歌謡曲番外地 東宝レコード女優編モア~あなたって凄いのね
昭和コンピ女優ソングもの。
アルバム通して流れる昭和の雰囲気を楽しむも良し、
曲の良さに浸るも良しな1枚。
女優ソングと侮ってはいけません。
かなり良曲が含まれてます。
以下、気に入った曲です。
【松島トモ子】
5「コーヒーと仔犬」… サビのサウンドが非常に気持ちいい良曲。
ボーカルのねちっこい歌い方も非常に効果的。
6「独占(ひとりじめ)」… メロディやサウンドに特に聴きどころがなく淡々と曲が進む印象。
その分、松島トモ子の歌をおもいっきり堪能できます。
【いぬいなおみ】
9「私は私の知らない女になったの」… どこかで聴いたことあるようなイントロが心地いいです。
力強くも影のあるボーカルは子供の頃ならトラウマになったことでしょう。
10「幸せの涙」… これまたどこかのジャズナンバーで聴いたようなイントロが非常に心地いい。
ゾクっと来るような演奏もあり、結構癖になります。
11「ナオミの夢」… 前の2曲がしっとり聴かせる感じだったのに一転激しいナンバー。
サビの「なおみ なおみ カムバック トゥミー♪」
の歌い方が妙に耳に残ります。
12「白いパンタロン」… 「あの娘は白い〜パンタロン♪」素晴らしすぎる歌詞です。
【松村幸子】
15「13日の金曜日」… こぶしをきかせて「じゅうさんにちのぉ〜きんよぉびぃ〜〜〜♪」
と歌い上げてる良曲。音も結構気持ち良いし、松村さん非常に歌もうまいです。
16「横をむいちゃいや!」… 「横をむちゃいや、私を見つめて」という語りで始まるかなり甘めの歌。
後半や曲の最後でも語りがあります。
歌い方もお色気スイッチオンな感じ。
メロディ自体は普通なので語りの余韻で聴き続ける曲かと。
17「天使のともしび」… 松村さんの歌唱力を存分に引き出した良曲。じっくり聴きたい一曲です。
18「涙の星・愛の星」… 語りかけるような歌い方がすばらしい1曲。松村さんのファンに成りました(*'ω`*)
【加藤小代子】
19「箱根スカイライン」… タイトルからおもしろソングかと思ったら、しっかりとしたポップソング。
加藤さんいい声しています。
20「あこがれ」… 裸足でかけ出しそうなサザエさんっぽいメロディの曲。
加藤さんの歌がうまいので普通にきけます。
【鹿島とも子】
21「あなただから許せるの」… 音的にはアルバム通して一番手が込んでいる1曲。
ボーカルもうまく、聴きどころ満点です。
22「スキャンダル」… 最後らしく壮大な感じ。ボーカルはハモる感じに加工されてます。