青春H 再会 [DVD]
あなたは、やればできるって
思うことはなくはないよね?
じつは、
夢に出た思い出が
現実に影響を及ぼしてるってことに
気づかせてくれる
この映画は、ファースト・クラスです♪
追伸
30歳の恋愛のお話
そして、
夢の中から
学生時代の女の子が
突然出てきて
夢と現実のなかを
あなたは体験できるかもしれません
ユリイカ2010年12月号 特集=荒川弘 『鋼の錬金術師』完結記念特集
荒川弘『鋼の錬金術師』の特集号。
完結後、これほど間を置かずに他誌で特集が組まれたこと、それ自体が凄いと思う。色々な人が解説記事を書いているが、それらには興味はないので、目当ての対談記事、インタビュー記事を読む。ガンガンなどでは、これまでにも作者のコメントのようなものはあったのだろうが、コミックスでしか読んでいないので、作者自身の考えを読むのは初めてで色々と興味深いものがあった。最初から最後まで芯の通った、骨太の作品だったが、掲載していたガンガン(或いは、スクウェア・エニックス)の方はどういう風に見ていたのか、途中には、編集者の話も少しあるが、そちら側の視点からの意見ももう少し聞いてみたいと思った。
鏡の影 (講談社文庫)
読み価値はある作品だと思うが、この人の作品の中ではベストとは呼べない。まあ、某氏が某賞を受賞した某作品がこの作品と何らかの関わりがあって<省略>……、などと色物扱いを受けているが、公平に見ればこちらの方が完成度は高く、読者を引き込む仕掛けに関しても狡猾に練れており、ユーモアもある。まあ、分量的にはむしろ引き伸ばした方が良かったかと思う。著者の作品はだらだらと引き延ばそうとせず、無駄を削る気概があるのだが、この作品はやややり過ぎのように思う。1.5倍ぐらいのページ数で丁度いい、と思うのは私だけか?
個人的には主人公の「この世の真理を探求しているはずが、徐々に堕落への道に転がってゆく」という駄目人間振りを堪能するのがこの作品の読み方である。
小説のストラテジー
本書は著者が1999年から2005年にかけ
早稲田大学で行った講義の覚書をまとめたものだという。
実際にフィクションなどを書こうとする学生を
その対象にされたものであるからだろう、
記述は平易ではないが、それ故の知的刺激に満ちている。
彼女の小説の読み手であるならば
「物語ではなく記述の運動」であるとか
「ディエーゲーシス/ミメーシス」といった
独特の言い回しで表現しようとしているモノを
彼女が如何に意識しながら書いているかが判るだろう。
コンサートピース/Concert Piece・古畑亜紀
札幌在住フリーの女性トランペット奏者、
古畑亜紀氏の初ソロアルバム。
彼女は音大出身ではなく、札響の首席トランペット奏者
松田次史氏に師事しながら福祉関係の4年制大学を卒業後、
大学院に進むがトランペット奏者になる夢を捨てきれず渡欧し、
ウィーンフィル首席奏者 ヨゼフ・ポンペルガー氏と
チューリッヒトーンハレ響首席マルクス・ヴュルシュ氏に師事し、
研鑽を積んで帰国、現在は道内外でオーケストラ、アンサンブル等で
活躍している若手の演奏者である。
この手の初ソロアルバムだと判を押したように「ベニスの謝肉祭」とか
技巧に凝った曲目を演奏する事が多いが、今回一般の方には
馴染みの薄いと思われるW.ブランドの「コンサート・ピース」、
A,コレルリの「ヴァイオリン・ソナタ」を前面に出し、
この楽器の素晴らしさを「彼女の性格通り」の真っ直ぐな太い音と
ひたむきなまでの音楽への情熱で表現している。
その後もタイスの瞑想曲、歌劇「ジャンニ・スキッキ」より私のお父様等も
古畑氏が原曲のイメージを壊さずトランペットのためにアレンジしたもので
このアルバムへの思い入れの度合いが十二分に感じられます。
私が今回のアルバムで良いと思った曲が
「トランペットとピアノのための“イブニング・グロウ”」
作曲者はこのCDの発売元である株式会社ケージェイプロダクションの
社長の原田健司氏で、今回のCDではピアノソロのマスカレードと
この曲が収録されております。
古畑氏の奏でるせつない旋律に伴奏者の佐藤佳絵氏が寄り添うように
ピアノを弾く姿が目に浮かぶようでした。