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笙野頼子 ウィキペディア

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愛別外猫雑記 (河出文庫)
愛別外猫雑記 (河出文庫)
「ちょっと聞いてよ〜。ホントに腹が立つったらありゃしないっ!」こんな感じの文体で始まるこの本は、猫が好きではないが、猫を不憫に思うがゆえに猫を拾い、猫と暮らし、たまたま同居人が猫だったことから、猫嫌いの人たちを含むご近所トラブルや、猫を捨てる人への苦言を呈してみたり、仕事面での文学批評トラブルと公私に渡り様々なトラブルに巻き込まれ、文壇の聖地である雑司ヵ谷を逃げるように出て行き、千葉のS倉へと新居を移す著者の話である。

最初っから怒りに満ち溢れた文面を読んでいると、猫好きの私も「いや〜良く分かるよ。大変だったね。そりゃ〜怒って当然だよ。でも周囲に猫好き獣医さん姉妹や、捨て猫ボランティアの人もいるからね〜。皆悪いわけではないよ。」と励ましたくなる事も多い。
そして、猫を捨てる人の無責任さは大佛次郎の「猫のいる日々」にも書かれているが、いつの時代も変わらない。
かく言う私も、何者かによって家に猫を捨てられた経験がある。
【意外にも自分の知ってる人で、その上全く親しくない人からだったので、ショックだった。】
その時の腹立たしさや、猫の不憫さ、わが身が転勤族であることなどから里親を探した経験があるが、この本にも里親探しの様子が書かれていて、親近感が湧く。
そして、容姿性格共に優れた猫が「ミーのいない朝」で有名な作家・稲葉真弓さんの元に引き取られたり、家で同居している3匹の猫達は、当時流行した森茉莉関連本にちなんで名付けたとあるので、多分群よう子さんの「贅沢貧乏のマリア」の森鴎外家の子供達の名付け方を習ったものだと思う。
作者の猫へのあり方から、作者が猫の命を人間同様に尊重し、そして拾った猫の里親探しに手をつくす姿は全国の猫おばさんの共感を呼ぶこと間違いなしだと思う。
そして、猫本には珍しく「猫ちゃんかわいい〜♪」と言うベタな感情表現が無く、いたって冷静に猫と人間とのあり方を描いているので、男性でも読めると思う。
人間ですら国や人種が違うだけでも共存しにくいのに、ましてや動物と一緒となるとさらに共存しにくい。お互いの違いを理解した上で、なるべく迷惑をかけずに、助け合う事で共存する事の難しさを教えてくれる本だと思う。




幽界森娘異聞 (講談社文庫)
幽界森娘異聞 (講談社文庫)
自分はかつて栗本薫(中島梓)のファンで彼女の著作で森茉莉の存在を知りました。しかしそれはあくまでも当時稀少だった同性愛をテーマにした作品の著者というだけで、森茉莉そのものは変わり者の小説家、くらいに考えていました。
この本では中島梓のそんなスタンスが完膚なきまでに粉砕されています。
森茉莉があまりにも巨大だった父、森鴎外にコントロールされていたこと、
それゆえに「お茉莉が泥棒でも大事な娘だ」と思われておらず、父の意を受けて架空の世界で自分を守るために作品をつむいでいたことなど、著者の視点を得てはじめて思い至りました。
森茉莉という仮面を通して著者の実像もよく見えてきます。
父=社会的構造、男根主義的文藝世界と常にまっこう勝負をして圧勝してきた著者ならではの素晴らしい評論であり、オマージュであり、哀悼歌でもあります。

弱きものとされてきたこども、女性、マイノリティからの胸のすくような反逆の書として、私は拍手喝さいを送りたいと思いました。






もしもこんな 笙野頼子 がいたら・・・


ユーザーとのコミュニケーションをベースに自分の支持層を拡大していった 笙野頼子。日本では受け入れられないのでは?という声も多くあがっているものの、1度体験してみたいと思っていた人もけっこういるはず。
中でも「一緒にやっている気分が楽しめます」という「野球拳」はオススメだ。

これからもますますの活躍が楽しみですね(^^ゞ

『 情熱家より、冷淡な男のほうが簡単に女に夢中になるものだ。 』( ツルゲーネフ )

まあそういうことだ。

笙野頼子 タイムスリップコンビナート
想像していた笙野頼子の作風と違い、変な話だ。 以下に特徴をあげる。 1.マグロと恋愛していると思い込んでいる女が主人公。 2.日本一、日本の企業が実名で出てくる、小説である。 3.作者は土地に思い入れがある。 4.厭世主義者が書いたものとは ...

二人の少女
笙野頼子『だいにっほん、おんたこめいわく史』3章を読んでいます。まだ三部作全体の四分の一しか読んでないのに上のように先走ったトンデモを叫んでしまってはいかんので本来の遅読に戻ります。 でも縄文弥生律令時代中世近世近代という歴史がワタシに ...

『笙野頼子三冠小説集』。
わたしは笙野頼子はまだまだ読んでない作品がたくさんあるのだけれど、いくつか読んで思うのは、読むのに本当にパワーがいる作家だ、ということ。なんというか、ありったけの力で、なりふり構わずにぶつかってこられるような迫力がある。 ...

[向井豊昭]Mortos4号
2008年6月30日 向井豊昭氏は亡くなられました。 謹んでご冥福をお祈りいたします。 これが↓7月中旬ご遺族の手によって届けられた「Mortos」最終刊(4号)です。 f:id:Panza:20080808141800j:image. 目次を写しますと. ● 新説国境論 ...

この小説は形式自体が主題であり、それが倫理である(2)。
笙野頼子の小説は技法と内容が一体である。つか深く関わり、書き表そうとしている内容が形式や技法を発明させている。そういうのが良い小説なのだろう←もちろんワタシ一個の意見ですよ。それでこのように言えると思う。 A「だいにっほん、三部作」の形式 ...

この小説は形式自体が主題であるり、それが倫理である(1)
これを含む笙野頼子が当時書評した本20冊を眺めると、2000年の「引っ越し」以後の仕事がぼうっと見えてくるようである。簡単に言えば「社会的」「宗教的」への傾向が見られるということ。そしてどんな仕事も渾身でやる故に大きくなって行くこと。 ...

子どもを喰う世界
笙野頼子『だいにっほん、おんたこめいわく史』を読んでいますが3章あたりに引っ掛かってなかなか前に進めません。たぶんロリペドに引っ掛かっているのです。特にペドに引っ掛かる。そりゃー子どもを喰う世界だぞ。そんな事してると類が絶滅するぞ。 ...

「笙野頼子三冠小説集」笙野頼子
笙野頼子三冠小説集 (河出文庫 し 4-4)発売元: 河出書房新社価格: ¥ 714発売日: 2007/01/06売上ランキング: 131362おすすめ度 posted with Socialtune...

[松井冬子]笙野頼子と松浦理英子
続きはこちら・・ 松井冬子に関する記事 Mon, 21 Apr 2008 15:31:00 +0900 松井冬子って知ってます? 松井冬子の初画集 松井冬子一MATSUIFUYUKOI(単行本)アマゾンより。 てか、またアマゾン。 最も注目されている若手日本画家。 ...

片付けない作家と西の天狗
著者:笙野頼子出版社:河出書房新社サイズ:単行本ページ数:230p発行年月:2004年06月この著者の新着メールを登録する【内容情報】(「BOOK」データベースより)21世紀になっても居場所がなかった作家の終わりなき戦い。伊勢、京都、八王子、高尾、 ...

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