"FROM THE EARTH TO THE MOON"(DVD)との組合せで何倍も楽しめる本おすすめ度
★★★★★
"Introduction"でアポロ計画におけるLM(lunar module)のことが概説された後、本文で月着陸機の設計、製造、試験と訓練、打ち上げのための組込み、アポロ計画の各ミッション、そして実現しなかったLMの各種のデザインが解説されていきます。
航空・宇宙を対象とした"Cradle of Aviation Museum"(LMを製造したグラマン社のあったニューヨーク州のロングアイランド)に収蔵のものから選ばれた多数の写真や図に解説文を付記した形式でまとめられ、見るだけでも楽しめる本です。そしてLM出荷時の技術者たちの誇らしそうな顔やサイン、彼等の喜びが伝わってくる感じがします。
米TVシリーズの"FROM THE EARTH TO THE MOON"がNHK BSでも放送され、これがDVDになっていますが、その中のグラマン社のLunar Moduleの開発の話を見ておくと、本書が何倍も楽しめます。
月着陸船に興味のある方は是非!
おすすめ度 ★★★★☆
月着陸船細部の写真が欲しくて、中身も分からないまま発注しましたが、内容は十分満足できるものでした。
白黒写真のみですが、初期のデザイン画から、試行錯誤のモックアップ、製造途中の写真など、見応え十分です。
内部構造の写真を見ると、こんなに複雑で華奢な機械に乗って月に行くとは……と、感嘆せずにはいられません。
写真には、それぞれ簡単な英語の説明が加えられています。コックピットの写真を見ながら読んでいると、自分も月着陸船の中に乗り込んでいるような気がしてきます。
また、月着陸船と、その製作に携わった人々との記念写真が何点かあり、この機械を作り上げた人々の誇りと満足感が伝わってきました。
満点にしようかと思いましたが、カラー写真がないことと、文章の量があまりに少なくて、すぐ読み終わってしまうのが不満、ということで星4つです。
月着陸船に興味がある方なら、入手されて後悔はないと思います。