船戸さんの想いおすすめ度
★★★★★
失礼ながら原作ゲームをプレイしたことは無いのですが、船戸さんのファンなので購入してみました。一冊の作品としての完成度が非常に高く、安易な「ゲームのコミック化」に留まらない傑作だと思いました。ガレオンというキャラクターを深く掘り下げ、ストーリーはほぼ船戸さんの創作だそうです。一つ一つのコマに愛情を感じ、また、実力を感じさせる精緻で丁寧な絵の描き混みは氏の代表作アンダーザローズに通じる軌跡を感じます。本当に美しい…。
是非PSソフトをプレイしてみたくなりました。
最上の建築文学的漫画おすすめ度
★★★★★
3番目に収録された中篇の完成度がすごい。仲違いをしたままに死んだ兄が残した設計図を元に、飛行船を建造する少年の物語。建造の過程を通して死んだ兄を理解していくプロットに、魅力的な脇役を配置と描き方も圧倒的。雪が降る冬から始まりラストは春になる舞台装置を最大限効果的に使用する為に、トーンをまったく使用せずに、ほとんど線画だけを使用した真っ白い画面で描いた構図でコマを割っていくといった手法が取られているが、このような手法が成功しているの例を私はほとんど知らない。
ガレオンの過去
おすすめ度 ★★★★☆
三つの話があります。一つはガレオンの幼い時の話で、かなり魔族のことを詳しく話した。残りの二つはダインたちの出会いの話です。
暖かい、涙出るほど良い話です。そして、他の所にも全然話していなかったガレオンの過去を綺麗に書かれました。
背景も細やかで綺麗に独特な絵風で描かれました良い作品です。
LUNARファンにはぜひ読みたいものです。