ユア・アンダー・アレスト
1984年12月頃、ニューヨーク、レコード・プラント・スタジオで録音。『頃』というのはアルバムに正確な記載がないためで、おそらく機会を捉えては貯め録りし、周辺が仕上げたというのが正確なところだろう。
マイルスが偉大だと思うところはスタイルに固執する事なく、自分でいいと思った音楽に前進し続けたところだと思う。これはスタイルを確立し決して動かない他のミュージシャンとは全く違う。怖くてだれもこんな事はできなかったろう。マイルスの一生は前進と変貌あるのみだった。それが最も良く現れたのが本作だ。多くの知ったかぶりの批評家連中は、エレクトリック・マイルス周辺のライヴを(特にブートレック級のライヴを・・)を最高の『マイルス』と崇め奉り、復活後のマイルスを無視する傾向があるがはっきり言って愚の骨頂だ。
マイケル・ジャクソンの『Human nature』とシンディ・ローパーの『Time after Time』。良いと思う曲は演奏する。マイルスのその姿勢がこのアルバムには貫かれている。そういう意味でマイルスのアルバムの中でも特に重要なアルバムだ。
アイ・フィール・ライク・プレイング(初回限定盤)
ここ1〜2年はアル中問題やた離婚問題など音楽以外の話題が先行していたロニー
ですが、今年の春にラジオDJ(ロニーのサイトで聞くことが出来ます)、夏にフェ
イセスの再結成ライブ、そしてこの秋に今回のソロの新作が出たということで、
完全復活というところでしょうか。
前回のソロアルバムは渋すぎるというか重い感じの印象すら受ける作品でしたが、
今作はいい感じに力が抜けているというか味わいのある、いつものロニーらしい
内容で、1、3、4枚目のソロアルバムと雰囲気が近い感じです。
軽快なロックナンバーでアルバムが始まるかと思いきや、1曲目がバラード、2曲
目がレゲエと意表をつく展開でしたが、バラードは枯れた感じがよく出ていて、
レゲエもロニーの声とあっていて格好よく決まっています。
そして3曲目は切ない感じのメロディが最高のロックナンバーで、ここまで聞いた
時点で買ってよかったな〜という感じです。
ちなみに、ギターのリフが格好いいロックナンバーの5曲目はロニーのサイトで
視聴できるので、興味のある方は是非。
今回、スラッシュが5曲ほど参加していますが、元ガンズだったらイジーのほう
がスタイル的にはあっているよな〜と思ったのですが、スラッシュのギターもと
てもよくマッチしていて、こういうルージーな感じのロックにもあわせられるん
だなとスラッシュのギタープレイの幅の広さを感じました。(ちなみにスラッシュ
とはガンズ以前からの古いつきあいらしいです。詳しくは日本盤の解説、レコード
コレクターズの10月号の記事にあります)
来年はストーンズの新作レコーディング、ライブツアーという噂があがってきて
ますが、ストーンズのレコーディングに入る前にロニーのソロライブを日本で見
れたら嬉しいな。
ゴスペル・メサイア・ウィズ・スターズ
あのメサイアがこんなにソウルフルに変身するなんてアンビリーバボ!!元テイク6のマーヴィン・ウォーレンをはじめ、ブラック・ミュージック界の大御所が勢ぞろい!
その力強い歌声に圧倒されること間違いなし!ゴスペルを歌う人たち、是非、チャレンジして見て!YAMAHA出版から楽譜も出ています。