季節風 夏 (文春文庫)
やっぱり、重松さんの本は通勤電車の中で読んではいけない。
ふき出してしまいそうになるのをこらえるのは苦しいし、
文字が滲んでしまいそうになる涙をおさえるのはもっと苦しい。
(話すこともない...)
それだけでよかった。ほうとうに、ただそれだけで...の『べっぴんさん』。
人はこうやって、人と「つながっている」ことを実感するんだ、ってこと。
ドラキュラ食いのバトンを渡す、『あじさい、揺れて』。
人はこうやって、人と「離れる」ことを自分に納得させるんだ、ってこと。
カズキの緊張、冷静に距離をとる 子ども以上大人未満のミチコの気持ちと
<ご家族が幸せになるのを手伝わせてください>...の『ささのは、さらさら』。
人はこうやって、人を「受け入れて」いくんだ、ってこと。
「ごめんなさい」と「ありがとう」を合わせた言葉があるなら...
いちばん近いのは、やっぱり「幸せだよ」になる。の...『魔法使いの絵の具』。
人はこうやって、自分も人も「受け止められる」ようになるんだ、ってこと。
「Stand By Me」の超・ミニチュア版。の...『僕たちのミシシッピ・リバー』。
ひとつまちがえると説教くささが鼻についてしまいかねないのに、
あえて自分の信念や自分の正解を押し通そうとしない/できない、
手探りで、悩みながら生きてる発展途上の『人』たち。
だから持てる説得力。
の...『終わりの後の始まりの前に』と『その次の雨の日の前に』。
この本の十二編も、
読み終わってしばらく残っていてくれる余韻がなんとも言えず、いいです。
あっ、そうそう、
目の前に虹を作ってくれるのは、
『虹色めがね』の液体クリーナーだけじゃありませんよ。
親知らず [DVD]
時空を操った韓国の映画やドラマには結構良作が多く,ハズレが少ないという印象を持っていますが,本作の場合,過去と現在がグチャグチャに入り乱れておりまして,少々悩んでしまいます。
映画は,30歳の塾の数学講師チョ・イニョン(キム・ジョンウンssi)と,塾生として入ってきた,イニョンの初恋相手と瓜二つの17歳のイ・ソク(イ・テヨンssi)との禁断の恋を描いたファンタジックラブストーリーということなのですが,高校時代のイニョンと,塾に入ってきたイ・ソクの彼女がまた同じ「チョ・イニョン」で,しかも、全く同じ女優(チョン・ユミssi)が演じていて,イニョンの高校時代のイ・ソクと,塾に入ってきたイ・ソクも同じ名前で,これまた同じ俳優が演じていて,これでは区別しろという方が無理だと思います。
わけ分からんわ,ほんまにファンタジック? です。
おまけ:原題の「サランニ」とは,「親知らず」のことです。韓国では,親知らずは初恋の頃に生えてくるといわれていますので,初恋と親知らずをかけた題名だと思われます。
歯科向 プロフィッツ ワンタフト やわらかめ 3色組
私は、あまり歯並びが良くありません。 ですから、普通の形の歯ブラシでは、歯の奥の方や、八重歯の重なった部分が磨きにくかったので、こういった歯ブラシを使用しています。
今までは、行きつけの歯科で購入していたのですが、たまたまこちらを見て購入しましたが、とても良い商品だと思います。
ふつうと、やわらかめがありますが、お勧めは、やわらかめです。
やわらかめでも、割合しっかりしているので、むしろ、ふつうにしたら、少し固いと感じる方もいるかもしれません。
お金に好かれる! 金運風水
内容は、本当に素晴らしいです。
お金持ちの人は、考え方からして違うっていうのがわかるし、貧乏な人は、なってしまうような事をしているってことがわかりました。
風水を日本だけで限定して、どれくらいの人が信じているかわかりませんが、基本的には女性が多いと思われます。
男性というのは、そういうのを信じない人が多いですね。
風水が全て正しいとは思いませんけど、この本を読む限り、一般的に皆さんは風水を信じていないと思います。
まだ、この本の効果を実感しておりませんけど、読むだけで、人よりいいことを知った気分になります。
人が知らないからこそ、風水というものの価値があるし、実践すれば、幸せになれる可能性が十分にありますね。
今回、星4つにした理由を述べると、女性向けの本であることです。
先ほど書いた通り、基本的には風水を信じる人は、女性が多いと思われます。私は男性で、いくつか風水の本を持っていますが、どれもみな女性向けに書かれています。
女性の視点であったり、女性には○○で、男性には………、一部書かれていますが、男性には何がいいのかという部分が抜けています。
重要個所の抜けは、男性としては、ちょっといただけないですね。できれば男性のことも書いてほしかった!
この本を信じる以前に、風水を少し理解していないと、読んでもあまり理解できない内容かと思います。
但し、風水を信じる心があれば、きっと内容がわかると思います。
越後つついし親不知 [DVD]
この映画の最初の出会いは劇場での予告編。ヒロインが泥田に頭を押さえつけられているシーンが子供心に妙に残っていました。これは伊助に強姦されたシーンと混同していたのですが、亭主に殺されるシーンでした。とにかく一切ヒロインへの思い入れのないドライな描写は時として辛くなるのですが、人の意識の低さを突いた問題作です。当時、東映が佐久間良子、大映が若尾文子をたてて水上勉の小説を盛んに映画化していた時期の1本です。田坂具隆監督の情感溢れる演出とは対極をなす今井正監督の演出は厳しさを感じさせます。