風に吹かれて
今でこそ「大河の一滴」、「他力」など仏教思想に彩られた世の悩める人たちへの救済本を書いている著者だが、本書発表の頃はデカダン(死語ですか ?)風のイキな兄貴だった。私は高校生の頃だったので、そんな作者の自由闊達な雰囲気に憧れたものだった。
根無し草で構わないじゃないか、明日は明日の「風が吹く」。気儘に生きようじゃないか、という考え方は魅力的だった。また、そうした態度を許容する雰囲気が世間にもあった。現在のようなグローバル化、競争世界、格差社会等という個人を追い込むムードではなく、各人の個性を尊重する姿勢が。作中に出て来る、「コガネ虫は、虫だ〜」と言う変な替え歌も印象的だった。
本書を読むとそんな昔が甦り、自分が何か知らないけど高い雲の上を歩いているかのような夢心地に浸れる。時は過ぎても、その自由闊達な精神の大切さを味合わせてくれる名作。
ザ・ベスト・オブ・ボブ・ディラン
聴かなきゃいけないなんて事は無いのだけれども、人生において(少々大袈裟だが)是非この人の音楽は聴いた方がいいって言う人がいる。ボブ・ディランはその最たる存在だ。
じゃあ聴いてみようってなった時、どれから聴いたらいいか迷う。ディランなんてアルバムは40枚も出てるし、ベストだっていろいろある。
そんな時は、これがとりあえず一番いい。
最近出た赤いジャケットの三枚組なんて、カネが余ってるならいいけど、あんまり大した内容じゃないし、こっちで充分。で、気に入った曲があったらそれの入ってるオリジナルアルバムを買いましょう。
コンサート1998日本武道館 “風に吹かれて“ [DVD]
まだ、エレカシのライブに行ってない方、
チケットが取れない方、ライブハウスが近くにない方
ぜひこのDVDを見てください。
彼らのよさがわかります。
男らしく、哀しみがただようそんなライブです。
でも、明日はがんばろうという気持ちに
必ずなると思います。
コンサート1998日本武道館 “風に吹かれて“ [DVD]
この曲がこんなにも思いを込めて歌われているのか,と感動しました。こんなに鈍感な私でもあの映像を前にすると伝わってくるものがあります。元気づけられること請け合いです。ぜひどうぞ。