TVアニメ「よみがえる空 -RESCUE WINGS-」ED&挿入歌集
それぞれのメンバーのフーチャリングが最近乏しくてソロ曲が集まったみにアルバムが発売されたのは嬉しい限りです。
曲自体も一つ一つが個性豊かでメンバーの色がよく分かります。
(影山調バラード→遠藤ポップス→きただにブルース、福山ロック)
しかし、その曲はそれぞれのミュージシャンの楽曲といった感じ。一人が担当している曲を自分で作詞作曲(福山氏の場合、作詞は奥さんで作曲編曲は本人)しており、且つコーラスも他のJAMメンバーは参加していない。
なのであまり「JAM名義の楽曲にする意味がほとんどない一枚」といった感想です。一応アルバムなのにあまり曲の流れにまとまりもありませんしね。
よみがえる空-RESCUE WINGS-mission 2 [DVD]
航空自衛隊の華麗なレスキュー成功例で行くかと思いきや、見事なまでに失敗例でスタート。
だが、これが実に良い。
人生は成功例だけではなく、特に「災害現場」ともなれば悲惨な現場を体験する事も珍しい事ではない。
敢えてその「悲惨さ」を描写した事にこの作品シリーズそのものが追求するリアル路線を見事なまでに
描写できていると思われます。
とにかく、リアルなんですね。
第1巻で航空機やそのレスキューシーンにおける絵画的描写のリアルさを見せ付けた訳ですが、この
2巻でそれを支えるべき人間性と人間味が実にリアル。
特に助けるべき者を助けられなかった人間のリアルさ。
仕事であることへ割り切ろうにも割り切れない人間のリアルさ。
そして、そういう事へ堕ちた人間を「救う」ことができる人間のリアルさ。
どれをとっても言う事がない。
皮肉といえば皮肉ですが「人間を救う」と言う事がどういうことなのかを如実に描写するそのリアル性が
実に良く(レスキュー的にも精神的にも)考えさせる要因が非常に高いものに仕上がっており、個人的にも
是非とも推させてもらいたいアイテムだと思っております。
TVアニメ「よみがえる空 -RESCUE WINGS-」OP主題歌 明日をとめないで
曲名や歌詞から伝わってくる明日への希望
それを乗せるボーカルの透き通った歌声
バックに流れる軽快なドラムや流れるようなヴァイオリンの旋律
全てが風や海や空といった類の物を思い起こさせてくれる
ジャケットのように蒼く透き通った空の下で
風を感じながら聴きたい一曲です
『よみがえる空 -RESCUE WINGS』公式ガイドブック 航空自衛隊 航空救難団の実力 (ホビージャパンMOOK 214)
本全体の中のおよそ前半3分の1程度がアニメの設定資料や声優さんのインタビューなどで、後半は航空救難団に関する情報や救難隊所属の方々へのインタビューで占められています。
航空救難団の資料としてみると、素人目から見た感想としては非常に充実していると思います。アニメDVDでも救難団に関する資料や救難隊への方々のインタビューはありましたが、それ以上に充実しています。そういう方面に興味がある方にはお勧めだと思います。
ただ、アニメとしての『よみがえる空』に関するガイドブックとしては個人的に少々物足りない感じ。そういうわけで星は4つ。