ニューヨーク・ドール SPECIAL BOX [DVD]
神に仕える身のアーサー・ケインのモリッシーの呼び掛けによるニューヨークドールズ再結成とデヴィッド・ヨハンセン、シルヴェイン・シルヴェインとの再会、そしてその直後、神の下へ帰るまでのお話。
モルモン教のメンバー達との日常でやさしい表情を見せるアーサー。そこへ再結成の話が。
彼がベースを手にとり、変わってしまったであろうデヴィッドとの再会するのはどれだけ不安だったろう。デヴィッドは役者かもしれない、でもアーサーは名声ではなく純粋に友情を喜んだ。
Killer時代は音楽を通じて破滅的な衝撃を、今度はフィルムを通じて温さをくれました。
『僕もあんな風にいけたらいいな』モリッシー
ボルケーノ (ベストヒット・セレクション) [DVD]
最近の 映画は、主人公が結局報われなかったり 自分だけが大事だったり 命の重さが軽かったり そんな映画増えましたよね。見ていてすっきりしないし 何も残らない。ボルケーノは少し古い映画ですが 迫力もありエンターテイメント的にも今見ても古さは感じられません 何よりも おっきな困難、災難にいがみ合うのをやめて助け合うところが感動的です。子供が最後のシーンで あなたのお母さんどこ?と聞かれて 辺りを眺めた時に 頭上からの灰をかぶった人達を見て みんな同じ顔で分からないよ って答えるんですけど、人種とかもみんな関係ないなあ って思える最高の一言だと思います。映画はどんなジャンルにしても こうゆう 人として大切なもの持っていようってことを伝えるべきだと思います 私の大好きな映画の一つです見て損はないと思います!普通ひはらはらどきどきしますよ!
ワン・プラス・ワン/悪魔を憐れむ歌 [DVD]
ストーンズに密着したM・スコセッシの新作がいよいよDVD化されるが、その前にJ・L・ゴダールによるストーンズとのコラボレーション・フィルムが再販。完全版と銘打たれたのは、従来のゴダール版に製作者が商業ベースを考慮して再編集した版が加えられたのが理由だが、監督の意向ならいざ知らず、特にペアリングする意味も感じられないし、ゴダールが激怒するのは当然だが、正直両者には一見しただけでは殆ど違いはない。むしろ、演出指導や"現実"への映画の係わり合いを語るゴダールの姿が見れるメイキングが貴重。
映画は、68年ロンドン、新作アルバム製作中のストーンズのレコーディング風景と黒人過激派ブラックパンサーらによるアジテーションと寸劇をシンクロさせ、楽曲と革命の成り立ちを追った伝説の作品。当時、ゴダールもM・ジャガーもブラックパンサーを熱烈に支持していた。
全編長回しの多用だが、名曲「悪魔を憐れむ歌」誕生までの軌跡が窺えるのが、ストーンズ・ファンには何より魅力だろうが、アンヌ・ヴィアゼムスキーが狂言回し的に何度となく登場し、壁や塀にスローガンを落書きしたり、マオ主義、ボリビア革命、「我が闘争」ら政治的テキストの引用に黒人解放運動の意味と経済的根拠らがインサートされる革命劇はどう映るのだろうか?
ライブでの躍動感とは打って変わってのミックの知的で静かな創作風景と後の自殺を予見する様な淋しげなB・ジョーンズが印象的。
それにしても、40年を経た今日でも色褪せないストーンズの神話的パートと、今日では虚しく忘却の彼方の如き革命劇のパート。68年から遠く離れて、とのフレーズを感じずにはいられないが、若い世代には、これもポップと映るのかも知れない。