いろいろと評価されているこのゲームですが、確かにGMモードでは選手作成などにかなり制約があります。
でも、公式戦モードなら選手作成は自由です。特殊能力もクイズで獲得せずともつけられます。選手データを2010年版にすることも可能です。ただし既存選手の削除はできません。
僕の場合削除対象選手は、他チームの新規作成が必要なチームへ移籍させて移籍先で新入団選手の作成を上書きで作ったり、どうしても余剰となったときは登録名などを「NO DATA」として故障選手のチェックをかけて試合に出られないようにしています。
COMの采配についてもあらかじめ固定オーダーにして変更できないようにすることも可能ですし、細かく采配も設定できます。
みなさんが言うほど悪くないゲームだと思います。
日程こそ2009年のままですが、最新データで試合を采配して、スポーツ新聞形式のスコアを見るのはとても楽しいです。
このシリーズも2009年がラストみたいですが、これからもデータ更新して(べスプレと違ってテキストファイルでのやりとりはできませんが)
楽しめそうです。
べスプレにはないホールドもOPSも記録されますし、プレーオフもこのゲームにはあります!
公式戦モードはかなり楽しめるモードです。
みなさんもぜひやってみてください!!
黄金時代
最近上梓された「そらをみてないています」の
前編とも言える自伝的小説。
氏の著書で「岳物語」は中学入試問題にも使われるほど
定番化し、版を重ねているのに
同じくらい面白い本書が絶版となっているのが不思議。
椎名誠の旅行エッセイと自伝小説にハズレはない。
ベルセルク 黄金時代篇II ドルドレイ攻略[Blu-ray]
気になった所など。まず、アクションなどの迫力は充分堪能できる申し分がない出来映え。
一部カットで、キャラの顔がCGっぽく見えたのは何故?(CGだったのか私の見間違いか。)
原作未読ながら話の端折りなどは気にならないような展開。
ただ、大分、気になったのがグリフィスと姫の濡れ場。
とにかく生々しく少し長く感じられた。グリフィスのガッツとの別れの葛藤が散りばめられた
シーンなのは分かりますが、R-15でもおかしくない様なあからさまな見せ方。
このような硬派で重厚な物語だと、私は引いてしまいます。(親と一緒に家で見たかったのに
これでは見れない。)
3作目の予告でも濡れ場みたいなのが見れたのですが、あるのでしょうか・・・
結構残虐なシーンと相まってアダルトな作品になった印象があります。
幻の黄金時代 オンリーイエスタデイ'80s
1989年12月29日、東京証券取引所の日経平均株価は3万8915円87銭を記録した。
本書の発売日である2012年4月27日の日経平均(東証)が9520円89銭。
互いの数字を比べて「4倍」と見るか「4分の1」と見るかで、世代の視点が明らかになる。
「4倍」と見るのは経済成長を知らない世代、「4分の1」と見るのはバブル経済を謳歌した世代ではないだろうか。
経済成長の経験者は優雅で太っ腹だ。
飲み会の場所を探すなら『サライ』とか『dancyu』をめくる。
高いワインが女を酔わせると信じているから、1本1万円もするワインをばんばん頼む。
都内に住んでいるにもかかわらずスマートにシティホテルを使いこなし、外車からグリーン車までを乗りこなす。
子どももいる。親に孫の顔を見せられた安心感がある。
家のローンは残っているが、年金も払っているし、将来に不安はない。
ではいっぽう、草食とか元気がないと言われる今の若者はどうか。
飲み会の予約はぐるなび、食べログを大いに活用。クーポンも忘れない。
ワインはメルシャンしか知らず、コルクを開けるワインを「高級」と思う。
「宿」といえば24時間営業のマンガ喫茶がまず思い浮かび、グリーン車もファーストクラスも知らない。
子どもどころか結婚もしていない。周りも未婚だから焦らない。
家のローンなんか組めない。年金も払ってない。どうせ破綻すると刷り込まれているから。
将来の不安は、なるべく、考えないように、している。している。している。
本書は、80年代という経済的狂乱の時代を駆け抜けた日本を、
文化・経済・政治・国際社会を横断して書かれた、ほぼ唯一の書物だ。
ここで大切なのは、いま「文化」と一言で書いたことを、音楽・小説・F1・広告・マンガにまで言及し、
広告・F1から80年代経済を牽引した企業への言及を続けていく西村氏の筆先の澱み無さ。
音楽・小説で語られる言及もシームレスに国際社会の話に進み、
北朝鮮の拉致・韓国や中国の反日勢力に言及は進んでいく。
そして国際社会で進む反日活動と、それを後押ししているとしか思えない日本の政治家たちの振る舞いの
点と線を丹念に結ぶ。寸分の澱みもない。
1980年代の日本は、群雄割拠でありながら、魑魅魍魎に覆われていた。
当時の日本の最大の不幸は、民間に群雄割拠する英雄が、
政府内で反日的な振る舞いを続ける魑魅魍魎と相見えなかったこと。
本書の第1章P18節題「企業は戦略を持ち得たが、国家は持てなかった」
という文章が示唆する可能性に、思いを馳せずにはいられない。
ホンダF1の責任者が北朝鮮の拉致問題に取り組んでいたらどうなっていたのか。
時代の空気を読む優秀なコピーライターがプラザ合意の現場に列席していたらどうなっていたのか。
「たられば」の話は仮定であるがゆえに進展性がないと思われる方が多いのかもしれないが、
文化・経済・政治を「西村幸祐」というたった1本の串で貫いた本書から80年代という時代をとらえ直すことで、
「もしも」の世界が現実になる可能性を考えないほど、日本人はダメになってはいないはずなのだ。
そして、経済的な経験だけで断絶している、モテキの中年世代と草食系の若者が、
分かり合える結節点を、この書を通じて探り合えると信じている。
本書を読めば、社会を通じて頭の中でモヤモヤする80年代という時代の霞が
晴れ晴れとすることは間違いない。
余談だが、テキサス親父ことトニー・マラーノ氏と先日対談した西村氏が、
本書のことを簡単に伝えただけで、テキサス親父はこう言った。
「日本は、これから本物の黄金時代が来るよ」
この言葉は、著者が祈りを込めて本書の末尾に記した言葉と同じだ。
本書の簡単な説明だけで瞬時に著者と同じ結論を語ったテキサス親父のクレバーさに、
著者・西村氏も心から驚いていた。
その発言の現場に居合わせた喜びを伝えたく、まだ本書を手に取っておられない方々に向けて、
こうして感想を書き綴りました。
黄金時代 (文春文庫)
最近上梓された「そらをみてないています」の
前編とも言える自伝的小説。
氏の著書で「岳物語」は中学入試問題にも使われるほど
定番化し、版を重ねているのに
同じくらい面白い本書が絶版となっているのが不思議。
椎名誠の旅行エッセイと自伝小説にハズレはない。