須賀敦子のアッシジと丘の町
著者の目を通して、かつて歩んだ須賀敦子にとってのアッシジが今もそこにひっそりと在ることをかんじさせてくれる。美しい写真の数々、静かに語りかけてくる文、アッシジという町をそっくりそのまま伝えてくれる本に出会えた。聖フランシスコの生きた風景、日本人が半日限りで通り過ぎてしまっては出会えない場所や人、私ももう一度アッシジへ行きたくなった。
聖フランシスコ アッシジの光
図書館でこの本を見つけました。葉祥明さんの美しく、透明感のある絵と語りかけてくる、優しいメッセージに心が安らかになってきました。まさに、ストレスの多い現代人の心を癒してくれる感動の作品でした。時代を超えた普遍的な真実に、忘れかけていたとても大切な宝物を見つけた喜びを感じました。娘にも薦めて、感動を分け合いました。いつも、そばに置いておきたくて購入することにしました。
アシジの丘―聖フランチェスコの愛と光
聖フランチェスコの祈り。
美しい名文です。
単なる美文ではなく聖フランチェスコの魂からの思いなのでしょう。
この祈りに触れるとなんと清浄な気持ちになることでしょうか!
山川さんの素直な言葉の数々もお勧めです。
多くのことを知る必要はありません。この聖フランチェスコの祈りを心にしみこませることがこの喧騒な世界に生きる私たちにとって必要ではないでしょうか。
須賀敦子 静かなる魂の旅---永久保存ボックス/DVD+愛蔵本
BS朝日の番組、噂では聞いていましたが、一度も見る機会がなくあきらめ状態でいました。書店で何気なく今回のDVDセットを目にした時の、奇跡でも起こったかのごとくの喜びを今でも記憶しています。今井信子さんの静かなるヴィオラの調べに映し出される映像は、まさしく想像以上のすばらしさでした。須賀敦子さんの生き方に共鳴をおぼえ、数冊の本も手にとりました。日々の繁忙さから、本のことから遠ざかっても、なぜかいつの間にか、再び須賀敦子さんの本を手にする自分を発見します。「一つの事からまた別の事へと流れつき、絶えず出来するさまざまな事どもによって、過去は鎖の如く現在へと結びついている。その鎖の端を彼はたった今、目にしたように思った。ふと鎖の一方の端に触れたら、もう一方の端がうち震えるような気がしたのだ。」チェーホフの短編にある言葉ではありませんが、須賀敦子さんの人生、静かなる魂の旅路は、同じ体感を得た現代を生きる私達に、心響く大切なものを与えてくれるような気がします。幸い、2010年秋から、新潮社発行の季刊誌「考える人」において、松山巌氏による、新連載エッセー「須賀敦子の方へ」の連載が始まりました。当分また私自身の須賀敦子熱は、続きそうです。