ジューン
日本で先行発売されたのち、2001年11月にはイギリスで、2002年7月にはようやく本国アメリカで発売された "JUNE" ですが、内容に異なる点があります。
イギリス盤では、4曲目の "Puzzle Ring" が "Automatically Sunshine" に差し替えられました(結果として、"Puzzle Ring" は日本盤にのみ収録となっています)。
アメリカ盤はイギリス盤をベースに、さらに "Girl On A Wire" と "Katydids" のリミックスバージョンがボーナストラックとして追加されています。日本盤にはシークレットトラックとして収録の名曲カバーはイギリス盤にもアメリカ盤にも入っています。
朧の彼方、灯りの気配
クールだけどあたたかい雰囲気、矛盾しているようだけどそう感じました。
トラックはポストロック風と言うか、ひと昔前に流行ったKID Aみたいな印象。
声からうける印象はクールだけど、どこかノスタルジックな雰囲気もある。
それは言葉の選び方や、CDジャケットのデザインを含めて感じました。
彼女を語る上で毎回両親の名前を出すのは野暮な気がするのですが、母親のほんわかした雰囲気がありつつ、父親のちょっと高尚で神経質な細やかさも感じさせる。
デビュー当時は「やらされてる感」があったけど、今作は坂本美雨らしい良い作品だと思いました。