ジ・オラクル
かのイングヴェイのバンドで活躍したマーク・ボールズ(vo)と、
ARTENSIONやソロで驚異的な才能を見せつけているヴィタリ・クープリ(key)が作り上げた、
非の打ちどころのないアルバム!
前作『RING OF FIRE』はトニー・マカパイン(G)とマーク・ボールズが主導であったが、
今回の作品は完全にヴィタリ・クープリが中心となっており、
前作以上にネオクラシカルな面が強く押し出されている。
ちなみに、(G)はトニー・マカパインからジョージ・ベラスに替わっているが、
どちらもイングヴェイと甲乙つけ難いほどの実力派!
バロック調(バッハ風)の前奏曲1)Prelude For The Oracleに続き、
イングヴェイとARTENSIONをミックスしたような疾走曲2)Circle Of Time、
3)Shadow In The Darkでネオクラシカル・ファンは狂喜乱舞することだろう。
その後はミドル・テンポ、シャッフル、バラードの曲も入ってくるが、
これらの曲のクオリティも高く、決して中だるみ・竜頭蛇尾はない!
マークのハイトーン・ヴォイスに、ヴィタリ&ジョージの恐るべき早弾き隊、
フィリップ・バイノ(B)&ヴァージル・ドナティ(Dr)の確かなリズム隊・・・
と役者がそろえば、もはや傑作は約束されたも同然なのだ!!
ちなみに日本版ボーナス・トラック13)サクラ・サクラは、
マークのオペラ風歌唱とヴィタリの和風創作ピアノが入っていて面白い。
このアルバムはARTENSIONとイングヴェイの両方の雰囲気が感じられるので・・・
「ヴィタリ・クープリズ・ライジング・フォース」といったところか!?笑
この大傑作・超名盤を聴かずしてNEVER DIE・・・である。
トリロジー
1986年作品。2001年にもリマスターされてる作品ですが、今回は2007年版リマスターを使用し、
日本盤はSHM仕様。以前にも増してクリアな音になっています。SHM盤と言えば、シャリシャリ感が
強調されただけで終わる再発盤も多々ありますが、 当盤はバランス良く音質が改善した成功例だと
思います。ただ、SHMじゃないリマスター盤の方が低音域が更にしっかり出るケースが多いので、
お好みにより輸入盤も検討されるのもよいかと思います。http://www.amazon.co.jp/dp/B000001FLA/
女性にはお薦めできないへヴィメタルですが、イングヴェイはその最たるものだ、と言っても差支え
ないと私は思ってます。彼女と居る時にイングヴェイをBGMにする事は、恋の終わりを告げる事に
成りかねないので、男性諸君はこのアルバムが好きだからと言ってくれぐれも流さないで下さい。
作品の充実度は言うまでもなく、インギーのファンなら、BEST3に入れる人も多いかと。
私としては彼のアルバムの中ではこのトリロジーが一番好きです。
インスピレーション
正直、イングウェイのオリジナル曲って、あんま好きではないです。でも、このアルバムは良い。(と、アルバムをほめてもインギーファンには「参考にならない」をクリックされるか?)
このアルバムはカバーです。全曲、他人の曲です。そのほとんどが、オリジナルより、
ぶ厚く
重たく
かっちょい〜
音にアレンジされています。
ピッキング時の「グキョグキョッ」という音、「ズッブッブッブンブンブン」とミューとした低音弦。イングウェイって、カッコいいギター音出しますね。
※ みんな知っているはすの事でしょうが元ネタは
1. 伝承 Kansas
2. ピクチャー・オブ・ホーム Deep purple
3. バビロンの城門 Rainbow
4. マニック・ディプレッション Jimi Hendrix
5. イン・ザ・デッド・オブ・ナイト UK
6. ミストゥリーデッド Deep Purple
7. カロンの渡し守 Scorpions
8. デイモンズ・アイ Deep Purple
9. 心の賛美歌 Rush
10. チャイルド・イン・タイム Deep Purple
11. スパニッシュ・キャッスル・マジック Jimi Hendrix
です。
ワン・フォー・オール,オール・フォー・ワン~東日本大震災チャリティ・アルバム
「ROCK FOR JAPAN」がメロハー中心であったのに対し、こちらはAVALONレーベル所属のメタル・アーティスト達による東日本大震災チャリティ・アルバムです。全て日本未発表曲・新曲で構成されているので各バンドのファンで企画に賛同する方は買いましょう。
中でもトニー・ムーアら黄金期メンバーによるリユニオン・ツアーで披露されたRIOTの新曲「Wings Are For Angels」の出来が素晴らしい。「Thundersteel」を彷彿とさせる疾走感満点のメロディック・パワー・メタル・チューンに仕上がっていると思います。往来のファンは要チェックです。他にもマーク・ボールズを中心に、ドミニシ(元DT)やエドゥ(ANGRA)、ロブ(LABYRINTH)らが参加し、トニー・マカパインがギターをとる至極のバラード「Shine」。そしてLAST AUTUMN'S DREAMの新曲も素晴らしいです。
貴重な音源も聴けて、なおかつ被災地の支援も出来るこのCDが多くの人の手に渡ることを願います。各アーティストのメッセージも是非!
リング・オヴ・ファイアー
どの楽器もサポートって感じでなく全員が前面に出てる。(タイトルは、Mark Boals「RING OF FIRE」なんですが......)
ドラマーの方は9曲目、ボーカルの方は12曲目(オペラっていうんですか これは?!)がおすすめ もちろんKeyとGtは全曲おすすめです。