Still Life (Talking)
私にとって、はじめて聞いたメセニーであり、常に心のなかにあり続けた作品でもある。
学生時代、tr3をFMラジオでよく耳にしていて、大人になってから初めて買ったメセニー作品がこれでした。
正直、メセニー特有の薄い音像や大げさ過ぎるポップ性というのは好みではないのですが、
この気持ちの良い、開放的な世界観は何ものにも代えがたいナー、と頭を垂れるのみであります...
ミナス地方の影響…というのは置いといて、ロッキー山脈をセスナで飛行している、そんなバカな妄想が映えるアルバムです
The Pat Metheny Interviews: The Inner Workings of His Creativity Revealed
メセニーの思い出話やキャリアが延々と続く。それが楽しめる人はそれでよし。楽譜は一ページのみです。メセニーの音楽に触れたい人向きではない。
Road to You
全11曲のうち4曲がこの91年のツアーにおいて発表された新曲。
4曲目のHalf Life Of Absolutionはこの時点においてかなり挑戦的な楽曲だったのですぐには馴染まないかもしれないけど、今は入っていて良かったと思ってます♪
Have You Heard,First Circle,Third Wind。いまやファンなら誰でも知ってる代表曲、このライブバージョン聴かないとはじまりません。これを100点とすると、もとのヴァージョンは80点ぐらいかな。圧倒的にこのライブ盤がいいです。
僕はBetter Days Aheadがお気に入り。上記の3曲はライブを重ねることによって真実の姿を浮き彫りにしたって感じの演奏だけど、このBetter Days Aheadは3分ぐらいの小品でアルバムの時点でほぼ完成している楽曲。
ここでは若干スピードを上げつつも、パットのインプロビゼーションが大幅に盛り込まれ5分以上の楽曲になっている。もともと非常にユニークで美しいメロディーを持っている曲だけど、ここで弾くパットのフレーズがまた絶妙。新たな魅力を引き出している。
モア・トラヴェルズ [DVD]
本作品は91年にボストンの“サイクロラマホール”で観客を入れ
ないスタジオ・ライブという設定で構成されている。よって、純粋
なライブ映像とは異なる。
今でこそ多くのライブ映像が観られる時代だが、この映像が発売さ
れた93年の本作がPMGの初ライブ映像となった。この作品はビ
デオテープでの発売であるが、サウンドは48チャンネル・デジタ
ル録音。当時では驚異的なクオリティで録音されている。
メンバーは89年「Letter From Home」を構成する黄金の布陣。
「Have You Heard」「Are You Going With Me?」「Third Wind」などの
パットの超絶ソロと、まばたきを忘れるほどのフィンガリングは驚
異の映像だ。
曲ごとにギターを変えているパットや、そのパットの手元を入念に
捉えたカメラワークが嬉しい。
詩的で幻想的な映像も過剰にならず、PMGの音楽を際立たせる最
高の効果を上げている。
ライブの醍醐味をさらに味わいたいファンには名盤CD
「The Road to You: Recorded Live in Europe」(93)を推奨します。
レジェンドプレイヤー パットメセニー
メセニーを自力でコピーし始めてみたもののどうしてもアーティキュレーションが正確に再現できず、
「これはもう弾き方云々じゃなくて機材の差ではなかろうか」とまで考え始めていたのですが、
レビューで非常に評判が良かったので、とりあえず参考にしてみようということで買ってみました。
見てみると、本当に非常に丁寧に採譜されていて、スライド等のアーティキュレーションだけでなく
ポジションの選び方やコードフォームもかなり正確なようで、非常に参考になります。
(Jamesに関しては、実際にはメロディとコードを別で録っているようにも聞こえますが、
トリオのライブ演奏だと確かにこんな感じの演奏をしているように聞こえます。)
どんな方が採譜したのだろうかと裏表紙をめくってみると、
プレーヤーとしても高名な矢堀孝一氏がクレジットされていました。
絶版のため現在入手困難ですが、定価の倍額を出してでも手に入れる価値があります。
数か月に1冊程度のペースでヤ○オク等に出ているようですので、粘り強く探せば手に入るのではないでしょうか。