汝!怒りもて報いよ 上 (角川文庫 緑 407-10)
手に汗を握るとはまさにこの事だと思わせてくれる。二十年以上前に読んだ時と同じ興奮を味わわせてくれる小説はそんなにあるもんじゃない。あっという間によみおわってしまい、続きを読まずに居られない。
君よ憤怒の河を渉れ [DVD]
佐藤純弥監督と高倉健さんのコンビは「新幹線大爆破」を思い出しますが、この作品も観応えがあります。
ただ、健さんの検事役というのがどうもピンと来ませんが。
どうしてもヤクザのイメージが強すぎて。
今ひとつメジャーではない作品ですが、一度ご覧下さい。
峠に棲む鬼
電話も通っていないような(執筆当時は携帯電話はなし)
東北の村の人間(52名)が全員忽然と姿を消したところから
ストーリーが始まります。
村の出で、たまたま村に戻ったところでこの事態に気がつ
いた主人公(逢魔麻紀子)が、独自に村民達の行方を捜そう
としますが、背景には恐るべき陰謀があり敵組織との熾烈
な争いが・・・。
主人公は美人で杖術の達人だが素手では全く弱いという設
定のため、何度も敵組織に捕まり陵辱されます。
実質的には、主人公ではなく味方になった警視庁公安部の
特別捜査員が孤軍奮闘しているような感じです。
バイオレンス、エロスが十分詰まっていますので著者の作
品が好きであれば是非どうぞ。ストーリーも予想外の展開を
見せて面白いです。
一見値段が高いようですが、600頁以上あり読み応え十分の
ため満足できると思います。