Eden
この春(2012年)にリリースされた4作の「Deluxe Edition」ですが、シングルB面やホームデモ、BBSセッションなど音源としての貴重さに加えて、ブックレットも大変貴重な内容になっていると思います。
ブックレットは2面のデジパックの間に貼り付けられており、30ページ前後、厚みのある光沢紙にオールカラーです。各作品の冒頭を飾るのは、ベンとトレイシーによる「本作について」といった内容の2ページのライナーノート。もちろん作品ごとに別内容で、そこに語られている裏話なども大変興味深いものです。その他、全曲の歌詞および作詞/作曲者に加え、シングル曲には「NEG 1T」(Each And Everyone)など「Blanco Y Negro」レーベルのレコード番号まで。そしてパーソネル(演奏者)、プロデューサー、エンジニア、レコーディングスタジオ等のデータに関しても、ボーナスディスクのシングル音源やBBC SESSION、ホームデモに至るまでしっかり網羅されています(ホームデモのデータには、4トラックのカセットで録音されたことや、YAMAHAのDX21やRX21といった機材の記述も)。
さらに嬉しいのは、ベン/トレイシーの自らの手によるフォト(ベンがトレイシーを撮ったスナップやその逆)、ビデオ撮影時などのオフショット、手書きの歌詞や五線譜、各種シングルのジャケット、当時のコンサートチケットの半券、などなど、ビジュアル面も充実の内容となっています。
僕は彼らの音楽を愛しています。同じ様に彼らの音楽が大好きな方に、本作の資料としての楽しさについてもぜひお伝えしたく、ペンを取りました。
Eden: Deluxe Edition
いま思えば結構衝撃的なデビュー・アルバム。ベン・ワットとトレーシー・ソーンそれぞれの個性が巧くブレンドされた名盤。ほろ苦い青さも残る清新さ、エッジの利いたアコーティック・サウンド、そしてクールなジャズ・テイスト。青春の終焉をほろ苦く追憶するかの如し、そんな気分にさせられる。「Each and Every One」「Bittersweet」「I Must Confess」あたり、何度も繰り返し聴いた。代表格の彼らとともに、チェリーレッドレーベルも当時勢いがあった。
Love Not Money: Deluxe Edition
everything but the girl の初期4作が、
かねてから噂されていたボートラディスク付きで遂にリリースされましたね。
Eden , Baby the Stars Shine Bright , Idlewild は持ってますが、
ボートラ目当てで今回も購入しました。
このセカンドアルバムLove Not Money は、
全体的に暗い雰囲気なので手放していましたが、
同じくボートラ目当てで購入してみました。
改めて聴き直してみると、オープニングのWhen All's Well や
Are You Trying To Be Funny? 以外はやはりマイナーな印象ですね。
ところが、ボートラディスクの収録内容が素晴らしいんですよ。
愛しのキッズのアコースティックなカバーを始め、
これぞEBTGって感じの癒しナンバーがならびます。
ボートラ目当てで購入して大正解でした。
しかしながら、パッケージ仕様が紙ジャケブックタイプで、
不織布なしの紙ケースに直接CD収納するため、CD面に擦れキズがありました。
まぁ、その辺気にしない輸入盤ということでよしとしましょう。
以下が、収録内容です。
DISC ONE
LOVE NOT MONEY
1.When All's Well
2.Ugly Little Dreams
3.Shoot Me Down
4.Are You Trying To Be Funny?
5.Sean
6.Ballad Of The Times
7.Anytown
8.This Love (Not For Sale)
9.Trouble And Strife
10.Angel
DISC TWO
B-SIDES
1.Heaven Help Me
2.Kid
3.Pigeons In The Attic Room
4.Charmless Callous Ways
5.Easy As Sin [version]
HOME DEMOS [1984]
6.Angel
7.Ugly Little Dreams
8.Are You Trying To Be Funny?
BBC SESSION RECORDINGS [1984/5]
9.This Love (Not For Sale)
10.Ballad Of The Times
11.Are You Trying To Be Funny?
Like the Deserts Miss the Rain [DVD] [Import]
アルバム「walking wounded」以降にこの人達のことを知り、それ以前のことは先にリリースされたベスト盤でどんなかんじだったかを知った程度でした。
今回は新旧の映像ということですが、トレイシーは今より派手な髪型だったり、ベンのほうも髪を短くしいて「そこらへんに普通にいそうな人(失礼)」という印象だったりして、色々と新鮮でした。
また、デモ3曲、ライブ(これまた3曲)など、貴重な映像・音源も収録されており、有り難いかぎりです。
欲をいえば、もっと収録曲が多ければなぁと・・・(キリがないような気もしますが)