思考の整理学 (ちくま文庫)
私が感銘を受けた点は2点です。
'@思考の整理とは、いかにうまく忘れるか。
ノートに記録したという安心感があるから案外、きれいさっぱり忘れる。
ぼんやり聞いてると大部分は忘れるが、本当に興味のあることは忘れない。
大切なことは書かないでおく。忘れたら取り返しがつかないと思っているようにする。
人間の頭は知識を詰め込む「倉庫」ではなく、新しいものを創り出す「工場」であるべきであり、
思考の整理という観点から眺めると、倉庫でいう整理とは、考えをまとめることだから、
これからの私たちに求められることは、忘却することが重要である。
'Aアイディアノートは秀逸でメモをノートに書き写すという作業をする
何か思いついたらとにかく書きとめておく。ある程度、時間がたった後、
これを読み返えし、良いと思ったものは、別のノートに記載し、関連の
切り抜きをここに貼っておく。
こうすることで、アイディアが熟成し、新たなステージ上がる。
その他にも思考に関する様々な記述があり、読み応えがある本だと思います。
「自己啓発病」社会(祥伝社新書263)
先が見えない状況、自分を助けるため、仕事のスキルアップのためにと自己啓発が流行っています。この自己啓発が流行っている最近の風潮に違和感を抱いた著者が、自己啓発病の正体と自助についての本来の意味について考察した本です。著者は宮崎学氏、宮崎氏といえば、「突破者」、「近代の奈落」等で鋭い分析をした人物。自己啓発という名のもとには、その現象の中心には、他人と同じことをしていては競争に勝てないという意味での差別化があると断言しています。これは、2001年代以降の日本への新自由主義的な政策が導入され、その影響が波及したという背景と、サミュエル・スマイルズの「自助論」が著名人によって賛美、推奨された影響が相互作用した結果だろうと述べています。しかし、本来の「自助論」は、他人より優位に立ち、成功するための方法論が書かれているのではないと主張しています。また誤った考えが流布したのは、サミュエル・スマイルズの「自助論」の全訳ではなく抄訳が原因であったと述べています。
では、本来の自助とは何か。宮崎氏は、サミュエル・スマイルズの「自助論」の意味をもう一度掘り起こし考察しています。そして、そこから導かれる「自助論」の意味とその限界についても考察しています。さらに、「自助論」にはその自助についての考え方の限界を超えるところまで内容に触れているのが重要であるという。よってこの書籍には価値があるという宮崎氏の主張は私にとって新鮮な驚きでした。骨子は本文にあるスマイルズの「自助は相互扶助と両立する」という考えではないでしょうか。これが「自助論」の理解しにくいところだったのかな〜とも感じました。今後の日本の社会の在り方は、自助の本来の意味にどれだけ近づけるのか、個人から市民としての実践的な立ち振る舞いに還元できるのか、どの程度浸透できるのか、に依るのではないかとも感じました。想像力を逞しくすれば、社会を覆う閉塞感を解消された方向で動く場合、この自助という考えに共通した?類似した?擬制した?何かだろう?と考えました。そういう意味では、想像力を掻き立てる刺激的な本です。
個人的なことになりますが、自己啓発本が流行っているには、グローバル化に伴う時代的な背景なのかなと表面的な理解とそこからは生じる諦念(または御上の仰せの通りという感覚←これが良くないのでしょうが)だけでした。しかし、みんなが一生懸命同じスキルを身につけても、かならず序列ができますので、結局、そこからは減点法でしか評価できないのではないか?何かおかしいな?と私なりに違和感がありました。書店で著者の名前と内容をチラ見し、「これは!」とピィーンと感じ、即購入してしまいました。その直観は正解だったと思います。
ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)
最古の仏典というだけあって、素朴だ。そして、これらの素朴な詩句は、ブッダが当時語った言葉そのものに最も近いという。真実の、というと語弊があるかもしれないが、実際のブッダの教えとは何なのか知りたい人には是非お読みになることをおすすめする。私は本書を読んでから、原始仏教が在来の日本仏教の宗派とは(かなり)異なっていることを知った。現在の葬式仏教とはまったく違う当初のブッダの教えに触れることができると思う。半分(以上)が注釈だが、これは編者の学問的誠実さの表れであり、面倒だが本文とともに後ろの注釈箇所を引けば理解の一端になる。ただ、現代日本語訳とはいえ一回目は退屈するかも。時をおいてもよいから、原始仏教について知りたいと思って一度手にしたら、繰り返しアタックするだけの価値ある書である。
死―宮崎学写真集
自然界の報道写真家、宮崎学さんの真髄とも言える写真集。
観光地で撮影した可愛いだけの動物写真集やペットの写真集など、薄っぺらい写真集ばかりが出版される日本において、この写真集の持つ価値はあまりにも高い。
生物には必ず訪れる死をテーマにして、生態系の中での動物の死の意味するところまで言及している究極の写真集。
宮崎学さんの視点は鋭すぎるナイフのように闇を切り裂いて、本当の真実をさらけ出す。生きるとは何かを改めて考えさせられる写真集だ。
学●保育指導員 猥褻過重行為 (WORLD-2019) [DVD]
タイトルからでも想像が
出来る通り、
子供に扮した女が
悪戯をされると言う設定。
この手の作品は、
いかに大人の女が、
子供に演じ切れるかが
ポイントになる訳ですが、
見た目
女の演技
相手の演技
設定など、
まずまずなのでは
ないでしょうか。
*先生が生徒の授業態度を
説教して、
別室に連れ込み‥‥
*怪我をした生徒に対して
介護をする振りをしながら
‥‥
*水泳の後、
生徒にストレッチをする
振りをしながら‥
*教室で、
補習授業をする生徒に
対して‥
など、
4つのパターン。
行為に対して、
ただ‥ただ‥
泣き声と
うめくだけの少女。
事が終わった後、
思わず泣き崩れて
しまったり、
うずくまってしまったり。
中々にして、ヌケました。。