ゼノギアス
今から11年前にスクウェアが出した大作RPG。FF7と同じ時期に開発されていたため、時間も予算もなく、結局disk2は未完成になってしまった悲しいゲーム…しかし、この作品はそのハンデを背負いながらも、間違いなく歴史に残る名作です。その主な要因は、他に類を見ないほどのクオリティを持つストーリー。「神を殺す」というかなり過激なテーマ。RPGにしては珍しくグロテスク・性的なシーンが多く、対象年齢は17才以上となっている。そして、その内容は現存するゲームの中では最高と言っても過言ではないほどのもの。SF、特撮、宗教思想など様々な要素を取り入れており、時には哲学的な解釈も必要なところもある。キャラクターや世界観もかなり独創的で、主人公たちが善で敵が悪ということはなく、お互いに思いの丈があって戦っており、どのキャラにも感情移入ができる。戦争の残酷さ、人間の負の感情などにもスポットが当てられて、プレイしてて思わず考え込んでしまうほど。恋愛の要素もあるのですが、これがまたそこらへんに転がってる下手な恋愛小説の何倍も感動します。
戦闘も平凡で、特に革新的なシステムもなく、disk2は紙芝居になっており操作時間は短い。それでも、この作品には近年稀に見る素晴らしいストーリーがある。FF、DQ、サガ、クロノトリガー…著名なRPGはほとんどクリアしましたが、未だにゼノギアスを越える作品には出会っていません。RPGが好きなら、是非プレイしてください。
ゼノギアス オリジナル・サウンドトラック
ついに再版してくれました。
かつてオークションでは、躊躇するような値段で取引きされていた品でした。そのときは欲しくてもなかなか手が出せずに、悔しい思いをしたものでした。ですから、今回の再販は本当にうれしい限りです。
光田氏のサントラは「クロノトリガー」も2月末に再販されています。ファンの方は、そちらの方もぜひチェックしてみてください。
-MYTH-The Xenogears Orchestral Album
大好きなゼノギアスの商品がまた出るなんて夢みたいで、感激で即買いました。
もちろんファンの方は皆満足できると思います。
ただ、光田さんの音楽(特にゼノギアス)は、ケルト風だったり宗教色が強すぎない程度に上手く出ているのが魅力だと思うので、オーケストラ版だと毒気が抜けすぎてるように思います。
特に「やさしい風がうたう」「飛翔」「風が呼ぶ、蒼穹のシェバト」あたりはそもそもオーケストラ向きでは無いのかも…
なので、個人的にはCREIDの方がこの方の魅力が出ていて好きです。
とはいえ、これは元々スクエニの色んなソフトのCDを出す企画の一部で、限られた条件の中で作ったものだと思うので、本当によくやったと思います。お疲れ様とありがとうの気持ちを伝えたいです。
ゼノギアス PS one Books
RPGには二通りあると思います。
代表的な例で言えばドラクエとFFは方向性が全く違います。
主人公=自分自身であるドラクエに対し、第3者でありながら主役の視点で物語を追うFF。
ゼノギアスは後者です。ドラクエこそ本当のRPGだ、という固定観念を持ってる人にはオススメできません。
このゲーム最大の売りはシナリオ・音楽・キャラクター・世界観。
個性豊かでそれぞれにドラマがある魅力的なキャラ、そして序盤から中盤にかけて
大量にばらまかれる伏線、そして終盤でそれらが見事に結びつきまとまっていく物語。
それらを裏打ちする重厚な世界観、世界設定。そしてRPG史上最高といっていいBGM。
1週目クリアした段階では、全てを理解するのは難しいかもしれません。
しかし、そのまま2周目に入るとガラッと印象が変わる筈です。
そして突き詰めれば答えが出てくる懐の深い世界観があります。
「このキャラのこのセリフはああいうことだったんだ」という発見。
2周目以降も純粋に楽しめる作品です。
ゲーム性・難易度に関しては良くも悪くも普通。
ただ各ボタンを駆使する戦闘システムは斬新ですし、
360°自由に回転できる、ジャンプできるなど、好きなところまで見渡せるシステムは良。
いまだに史上最高のゲームだと思ってます。