釣りキチ三平(1): 1
文庫版は、全67巻の単行本を魚種別、釣り別に再編集したKCスペシャル版から、「川釣り編」「湖沼釣り編」「海釣り編」に再々編集されたものです。
この巻は、鮎釣りに特化した内容になっています。
ファーストシーンは、懐かしい「鮎釣り大会」です。
著者、矢口高雄さん自身が釣りキチですから、釣りの楽しさが目一杯詰め込まれた作品ですので、釣りをしない人でも読み出すと楽しくなってくると思いますよ。
矢口氏は、漫画家になるまで銀行員をしていたという異色の経歴の持ち主です。
30歳で、漫画の夢が捨てきれず、妻子を故郷において単身上京しました。
その頃の胸中を察するには余りあるのですが、釣り竿を抱えて走り回っている三平少年に、夢をかなえて心が躍っている矢口氏の喜びが滲み出ているように感じられます。
とにかく、三平少年の明るさに此方もツイツイ微笑を誘われてしまいます。
河童の三平 妖怪大作戦 VOL.1 [DVD]
三十数年前のガキの頃、♪ココはどーこの細道じゃあ~…なんて民謡風の-底抜けに間が抜けていているわりには、歌詞を読み解くと実はコワイ-オープニングソングをハナたれ小僧の友達と口ずさんだ思い出があります。
潮健児氏が活躍していたような気がしますが、潮氏が役をこなしていた(似たようなテイストの)“悪魔くん”よりは、日本的な妖怪が出ることもあって、ウェットでオドロオドロしくて結構怖かったような気が…。
当時の妖怪ブームに乗って“悪魔くん”以上に原作者の水木しげる先生の影響を受けたのかもしれません。
海上を漂う主人公たちを乗せた舟に、ひしゃくを持った謎の巨大な妖怪の(?)腕が、彼らの舟を沈めるために海水を注ぎ込む!なんて荒唐無稽なイマジネーション(ファンタジー?)…今では誰も考えつかないでしょう。
第一話の不条理な出来事によって、主役の男の子と母親が生き別れてしまい、母親を捜して潮氏らとともに少年がロードムービーを繰り広げますが、なかなか母親と会うことができない…ってのは、真行寺博士を探し続けて放浪しまくる“人造人間キカイダー”のプロットに生かされたのかも。ま、もともとこのようなストーリーって古今東西数多存在しますけど、「何でソ~するかぁ!こうすりゃぁ母ちゃんに会えたのに!アホかオメェー!」って、当時、俺たち幼いガキにとっちゃ結構涙モノ…でした。
このように、結構オモロイのですが、ナゼか“悪魔くん”ほど再放映されてないような記憶があります。
ところで、あの子役の男の子・女の子って今どうしているんでしょう…。
ちなみに☆5つは二十数年この作品を見ることができなかった私の熱い思い入れです。
妖怪ソングセレクション お化けは死なない
タイトル通り、妖怪、悪魔などのアニメ、実写のテーマ曲によるコンピレーションアルバム。
悪魔くん(アニメ版)のオープニング曲を聞きたくて探していたところ、発見。一つ一つの曲については、他のコンピレーションアルバムでも聞けるだろうが、妖怪、悪魔をテーマにして、1枚のアルバムを作った、という点は面白いアイディアだったかも。勿論、この中に入っていてしかるべき曲もまだまだあると思うが、とりあえずの出来としてはまずまず、悪くないと思う。さらに、よくある決定盤とかの企画ものと違って、曲の情報が作詞者、作曲者だけではなく、放映当時の情報であったり、歌い手の情報であったり、より細かな情報についても書かれている点も好印象だと思う。
その他、印象深かったこととしては、「カランコロンの歌」(ゲゲゲの鬼太郎)を歌っているのが、サザエさんのフグ田サザエ役の加藤みどりだったこと、「妖怪人間ベム」の歌の完成度、というか出来が非常に高かったこと、悪魔くん(実写版)の主題歌の面白さなど、いろいろ興味深いこともあった。
シンフォレストDVD 日本の海水魚 DVD映像図鑑
私の長男(3歳)は大の魚好き!いつ、どういうきっかけで好きになったのかわかりませんが・・お盆に買ったやった魚の図鑑も、寝床にまで持ち込んで見ている始末。9月の誕生日に、もっと喜んでくれそうなものをと思い、アマゾンで検索し、迷わず購入しました。実は家内が二人目を妊娠しているのですが、つわりがひどく、あまり長男の相手もしてやれない状況。そんな時も、このDVDを見せると、ご機嫌でいてくれます。素敵な作品をありがとうございました。次の淡水魚シリーズも今から楽しみにしています。でも、好きこそものの何とやら・・大のおとなが、魚の名前では、3歳の長男に負けてしまっています・・