17歳のカルテ コレクターズ・エディション [DVD]
始めは評判を聞きつけ、それとなくレンタルショップで借りて見たんですが、とても気に入ってしまい購入してしまいました。
この作品は始まりから見入ってしまうものでした。そして、見続けるにつれ患者達に感情移入してきました。そして、患者達の心の葛藤や、やり切れなさには自分にも通じるものもあって、とても共感できました。
誰しもが抱える心のうちや悩み、その表現のかたちは人それぞれではあると思います。それがこの患者達は不器用であるがゆえに入院している。そんな気がしてとても切なかったりもしました。
17歳のカルテ コレクターズ・エディション [DVD]
原題は、"Girl, Interrupted"
1960年代のアメリカの精神病棟が舞台。Borderline Personality Disorder(境界性人格障害)と診断された若い女性(スザンナ)が、精神病棟に入院し、他の患者たちと交流する物語。
主人公のスザンナを中心として、それぞれの人格を持ち、「病」を抱えた個々人(スザンナ(Winona Ryder)リサ(Angelina Jolie)、etc.)の抱える闇、揺れ動き移ろいゆく心の襞を描き切っているのには感服。とりわけ、真っ直ぐな性格の主人公スザンナ(Winona Ryder)と、冷酷で横暴な言動で、他の患者たちを統率するリサ(Angelina Jolie)の迫真の演技は印象的でした。
とても優れた作品だと思います。
17歳のカルテ【字幕版】 [VHS]
ひょっとしたら、ここに登場する精神的に病んでいる人たちは、私かもしれないし、私の子供にもありうることかもしれない。
潜在的な病みは、誰にもあると思う。
それに打ち勝つ心やそれを表に出すか出さないかの違いかも知れない。
原作本を読んで映画化を強く望んだウィノナ・ライダーの、役作りに燃えるやせこけた姿。アンジョリーナ・ジョリーの噛み付くほどの存在感。
精神的な病を最終的に治癒するのはその自身の心の強さなのかも知れない。
17歳のカルテ
私は映画『17歳のカルテ』を観てすっかり入りこんで
何度も観てついにはサントラが欲しくなって
買いましたが とてもいいです。
映画は自分が精神的に不安定で悩める時期に観たことから
身近に感じることが出来ました。
この映画にもあるように私も自分の中で起きていることが
外の世界とうまくつきあうことが出来ずに
苦しいこともあったけれど、この映画の中の少女達も
それぞれに苦しみを抱えながらも純粋であったり
正直に気持ちを表現していたり・・・
そんなところは普通に問題なく生活している人よりも
そのままの自分を表現することの楽しさがあるようにも
見えました。そんな少女達はお互いに苦しみを抱えているからこそ
人の痛みもわかり、ぶつかることがあっても本当の優しさも知っている
というように思えました。
『自分が狂っていたのか・・・?
外の世界の方がおかしいのかもしれないけれど
それでも自分はそこ(外の世界)で生きる』という言葉が印象的でした。
生きることが出来ずに死に向かってしまう人もいるけれど
自分の中の弱さを乗り越えて外の世界でしっかりと生きていこうという
決意をして 力強く生きていこうとするところに
私もいつまでも落ち込んでそこにとどまっていてはいけないな
という気持ちになりました。
曲を聴くとその場面もよみがえってきてそれもまたいいです。
日本でもアメリカでも心の問題の部分は同じであり
人は誰でも弱さがあり 時にそれが外の世界に適応できなくなることも
あり・・・
この映画の中で 寂しさと向き合ったり、明るくなりたかったり
悲しかったり 粋な感じだったり
という一つ一つの場面によく合った音楽でいいと思います。