鹿男あをによし オリジナルサウンドトラック
オーケストラを多用し、エンディング曲で歌が一切入っていないドラマというのは最近珍しいのですが、実際にドラマを見てみるとその判断は非常に正しかったように思いますね。
話の内容が非常に面白かったのにエンディング曲が全くドラマと合っていなかった「ガリレオ」をはじめ、安っぽい歌ばかりをエンディングに挿入する最近のドラマとは対照的です。
このサウンドトラックでのイチオシは何といってもまずエンディングテーマ。
意外な所は「神の賜えし謎」が神秘的な、また神々しさを兼ねた曲として好きです。
あと「気高い戦士達」を聴くと何故か自分たちも励まされるというか、勇気が出てくるような曲です。
鹿男あをによし (幻冬舎文庫)
大学の教授の勧めに従い、期限付きで奈良の女子高の先生を
することになったのだが、そこで経験したことは摩訶不思議な
ことだった。人間の言葉をしゃべる鹿が現れたとき、そこから
すべてが始まった・・・。
これほど面白さを徹底的に追求した作品は、ほかにはあまり
ないのではないだろうか。奈良の女子高で繰り広げられる物語。
時には、はるか昔の神の話まで飛び出して、事態は思わぬ方向に・・。
よくぞここまで話を練ったと、ただただ感心するばかりである。
奈良、京都、大阪の3校で争われる大和杯。そのなかの剣道の
試合の描写は迫力があり、読んでいてハラハラさせられた。
これで決着か!と思わせておいて、読者をあらぬ方向へ引っ張って
いく作者。「えっ!?この先何があるの?」「これからどうなるの?」
そう思いながらあっという間にラストへ。読後さわやか♪ 気分が
スカッとする作品だった。
鹿男あをによし DVD-BOX ディレクターズカット完全版
本作品のよかったところはキャストが、特に脇役のキャストがよかった所です。
本作品がこれほどまでに良い作品になった理由は、主演の玉木宏、綾瀬はるか、ヒロイン役の多部未華子がよかったことはもちろんのことです。でも、忘れてほしくないのが、脇役の俳優陣。脇役のキャスティングが絶妙でした。キャスティングを担当された方に感謝すると共に、今後もこのようなキャスティングのドラマが増えることを願います。
脇役の中では佐々木蔵之介さんがよかったです。佐々木さんは今クールで日テレ系ドラマ「斉藤さん」に出ていたのにそれを全く感じさせない演技でした。
もし、ドラマ放映中に見ていない人はDVDで見てみることをお勧めします。タイトルなどを見るとそんなに面白そうじゃありませんが、そんなことは絶対にないのでぜひ見てほしいです。ドラマを見た後でも先でもいいので、原作も是非読んでほしいです。
鴨川ホルモー [DVD]
さすが「鹿男」の万城目学の原作だ。「なんじゃこりゃ?」というストーリーに中身のないホン。でもこれだけ圧倒的にバカバカしく、面白い作品は久し振りだ。もう冒頭の荒川良々の登場からして怪しいのだが、五月病の安倍たち10名が一気にホルモーに巻き込まれていく展開は見事で、一気に2時間弱を駆け抜けてしまう。「もっと観たいなあ」と思った映画って、いつ以来だろう。いつもはクールビューティで売る栗山千明、芦名星、佐藤めぐみらもとんでもない役で(笑)。芦名など「シルク」を知っている人が観たら衝撃なのでは。男優陣もイケメン揃いなのに、レナウン娘をスッ裸で踊るし(笑)。どこの言語とも思えない「オニ語」と、踊りも最高だ。それと、オニがかわいい。ひとりにつき100匹付くので、10人で1,000匹。メイキングでVFXの苦労も語られているが、こんなオニなら、常に周りにいて欲しいかも。単にハチャメチャな作品は日米で数多くあるが、本作は松竹京都での製作というのが効いている。こういう妄想話が本当っぽく見えるのは、やはり「京都」という霊的な要素もあるだろう。全編笑いっ放しなので、周りの人に「この人、どうかしちゃった?」と思われないように(笑)。星5つの快作です。
ホタルノヒカリ DVD-BOX
ドラマ終了から一年以上が過ぎたのにDVD化にならないので心配していましたが・・・
やっと発売ですね!
ドラマの方は大変面白かったです。
ある事がきっかけでホタルと部長が同居する様になって、お互いの存在が欠けがえのないものになっていく・・・そんな二人に共感しました。
また二人の会話にはユーモアもありで何度も笑わせてもらいました。
綾瀬はるかさんのこれまでのイメージを覆す干物女のホタル役にも注目です!
主題歌であるaikoの「横顔」も切なくなれて良いと思います。このドラマにマッチしています。