百年の孤独 (Obra de Garc〓a M〓rquez (1967))
特に読みにくい本でもないければ、すぐに飽きてしまう本でも、とてつもなく分厚い本でもないのに、私は本書を読み終えるのに非常に時間がかかりました。だからといって決してわずらわしい、冗長な本ではありません。(ひとつ苦しんだのは冒頭に家系図があるものの、登場人物の名前ですね。覚えられない名前ではなく、同じ名前が頻繁に出てくることですね。)
で、今この本が私の中でどの地位についたのかと言えば、(よく言われるたとえですが、)無人島に3冊の本しかもっていけないとしたら、確実に本書がその一冊になります。(ちなみに他の2冊は、ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』、ジョン・クロウリーの『リトル・ビッグ』です)。
時間があるときにある意味腹をくくって、じっくりと本書をお読みになることをお勧めします。
速読できる方がすらすら読み進めていってしまうのは、少しお勧めできませんね。独特の文体の(それでいて読みにくいわけではない)うねる様な文章を堪能していただきたい。
いざマコンドへ!
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最初は真面目に見てたんですが、ハビエル・バルデムが痴女に犯されて性に目覚めるあたりから、これはブラックコメディだと思いました。
その鬱々とした顔付きと、彼の「習慣」にあまりにギャップがあって笑うしかありません。
初恋の彼女も、昨日まで敬遠していた男に今日はOKサインを出したり、理解に苦しむ所がありますが、それもこの際大目に見ましょうと思えてしまいます。
不思議に愉快な作品です。