チャック・スペザーノ博士の「幸せな子ども時代を取りもどすのに、遅すぎることはない」
ビジョン心理学はわたしの自己成長に計り知れない影響と大きな恩恵をもたらしてくれた。
現在わたしがセラピストとしてわかちあっている様々な思考法や技法も、
ビジョン心理学に拠るところが大きい。
わたしが知る限り、この本は、ビジョン心理学の創始者である、
チャック&レンシー・スペザーノ夫妻の初の共著であり、
ビジョン心理学の理論の集大成ともいえる。
人間の成長のステージ、三角形モデルについても、
これでもかとくわしく体系だてて解説されている唯一と言ってもいい本だと思う。
この本はわたしにとって、
これからも、自他の人生に治癒と奇跡を起こしつづけていくための
よき手引書でありつづけるだろう。
Divine Divinity 完全日本語版 特製攻略ガイドブック付
RPGといえばオンラインな今日この頃。
そして、シングルプレイ”も”可能なゲームというのは
結局シングルプレイは面白くないのがほとんどである。
そんななかで貴重なシングルプレイ専用のRPG。
広大な世界を舞台に膨大な数のクエストに挑むことができる。
クエストの解決方法も複数あったりして、いろいろ考えるのが楽しい。
システムもしっかりしている。
スキルの割り振りでキャラクターは様々な成長をさせることができ、
何度も楽しむことができるだろう。
ストーリーもシステムも自由度が高いところが、いかにも海外の良いゲームらしいところ。
いささかバグが多いので、オフィシャルサイトからパッチを当てるのを忘れずに。
The Neverending Story
Fantasticaという世界の危機をすくうため、人間の男の子を探す旅にでかけたAtreyu、その物語を読んでいるのは人間の世界にいる読書好き、太めでいじめられっ子のBastian。
物語の前半はBastianの視線でAtreyuの物語を読んでいくのですが、Bastianの世界とFantasticaの世界とは、フォントが標準と斜体とで分かれているのでわかりやすいです。(昔ハードカバーで日本語版を読んだときは赤と緑の二色刷りでしたが)
Fantasticaを救える人間の子どもが自分だとわかり、本の中の世界に飛び込んでいったBastianが、生まれかわったFantasticaで自分の物語を生きていくのが後半です。
Bastianは自分の願いを真実に変える力を持つのですが、一つ真実に変えるたびにひとつずつ人間の世界での記憶を失っていきます。後半は、力を手にして、少しずつ変わっていくBastianを見守る外側からの視点で読み進めました。
勇気があって強い「ヒーロー」的なAtreyuが冒険をする前半と、弱くて外見も決してよいとはいえないBastianがどんどん変わってヒーローになり、自分を取り戻して自分の世界に帰るための道を探すたびを見守る後半。2つの冒険に引き込まれていきます。
悪者を倒して終わり、という冒険ではなく、色々考えさせられるお話です。
ポーをめぐる殺人 (扶桑社ミステリー)
舞台となる20世紀初頭のアメリカの雰囲気はこんな感じだったのかと思わせる語り口が楽しめます。また、物語の本筋以外のところにちりばめられたその時代のエピソードや実在の人物の登場シーンの遊び心や、探偵役のフーディーニとドイルの間にある心霊主義を巡る対立が物語にもたらす緊張感など優れた点も多いと思います。
しかし、思わせぶりなストーリーの割に結果的に何のためだったのか良く分からない登場人物や場面が多く、散漫な物語になっているのが残念です。
STEREO WORXXX(ボーナスディスク付)
Perfume やきゃりーぱみゅぱみゅに対する世界規模での反響を見ても分かるとうり、中田サンの作り出す音というのは、国境を越えてより多くの人々の支持を得られるものなんだと思う。
今回のこの新作においてもそういった面は大いに感じられ、まさにボーダーレスなエレクトロ/ダンスポップの真髄を聴かせてくれるものとなっています。
ハード&ヘヴィ、そしてミニマルかつアグレッシヴなテクノビートが各楽曲の基軸となっているのはこれまでと同様であり、正直なところ音楽的に斬新性や奇抜さはないとは思うのですが、とにかく、体感できる快感度がハンパなく高いんです(これはCAPSULEに限ったことではなく、彼の手がける全ての作品に共通する部分であるとは思うんですが。・・・)。個人的には、ダレン・エマーソン在籍時のUNDERWORLDに近いものを感じたりしています。
今回は、こしこさんのヴォーカルを前面に押し出したポップチューンも2曲ほど収録されていて、それがゴリゴリしたテクノサウンドが強烈な印象を残す本作の中では凄く有効なアクセントにもなっており、そういった点も聴き手側のツボを上手く掴む要素になっているのかなと思ったりもしました。
僕は前作から彼らの作品を聴き始めた新参者ですので、古くからのファンの方々のように、本作を彼らの音楽的変遷のその流れの中で捉えてはいませんので、逆に違和感なくこの音を受け入れられているのかもしれません(他のレビュアーの方々の意見を参照させて頂くと・・・)。
でも、中田サンが他アーチストのプロデュース作品では、かなりコマーシャルな作風に拘った創作活動を続けているので、本業であるCAPSULEではこういった硬派な音を思う存分作りたいんだろうなという気はしました。
売り手側のやる気さえあれば、もっと海外市場に向けてアピールし得るアーチストだと、改めて感じさせられたりもしています。