ダウン・オン・ジ・アップサイド
SOUNDGARDEN自体が日本ではほとんど知名度がないのも残念だが、この最終アルバムもほとんど評価がされていないのも悔しい。
前作「SUPERUNKNOWN」の方が評価が高いが、その音楽的純度をさらに煮詰めて抽出したアルバム。
全体的にミドルテンポなので、ちょっと聴きには地味にしか聞こえないかもしれない。しかし、よく聴くとリフはシンプルで無駄がなく重みがあり、感情を排除したハードなグルーヴは、芸術的な域に達している。その黒いグルーヴに身を染められてしまうと、もうそこからは抜け出せなくなる悪魔的な魅力がある。
もはや「グランジ」という枠からは遠く離れてしまい、どこか違う「高み」に到達している。タイトルどおり「高みに堕ちる」不思議な感覚。もっともっと聴かれるべき名盤。
Classic Album Selection
評価したり、聴き味わったりしてもよいんじゃないでしょかね、
サウンドガーデンは。
グランジで語られ、若干Punkの匂いがしたり、ポップ(?)なラスト・アルバムとかはありますが、
グランジ時代の特有のダルさ感とはちょっと違うトコにあるバンドだと思います。
英国ハードロックの大御所の歌い方が好きな人とかはクリスのVoはハマると思います。
もう、ぼちぼち、ジャンルで聴かなくても・・・と思ったりしますが。
なんせ、1枚分の値段で全部揃いますので。
また、歌詞カード付き2枚折ジャケで、このBOXは、
この手の廉価版の割には、丁寧に作られてる廉価版だと思いますよ。
SoundGardenファンはともかく、
当時聞き逃したグランジ好きや重めのRockが好きな方も。
あっ、AudioSlaveやRATMとか、PearlJam関連の方も。
まだ聴いてない人こそ、この機会に是非。
Louder Than Love
御案内させていただきます。次のアルバムバッドモーターフィンガーで大ばけするわけだが、その前段階のアルバム2枚目。かちっとしたアルバムではなく、ブレイクする予兆を感じさせるやや散漫なアルバム。サバスやツエッペリンのイディオムをうまく取り込みグランジの波にのったバンド。よくも悪くもブレイク前夜のアルバム。(6点)