うさぎドロップ 【初回限定生産版】 Blu-ray 第3巻
第3巻が本日届いたので評価する。
本編では7話の出来が良い。
以前に伏線が張られていた春子(リンと同じ年?の子を持つ大吉のいとこ)のエピソードだが、
そのセリフの選択の仕方や仕種等、7話の演出には光るものがある。
自分の子ではないリンを育てる大吉と片親となってがんばるコウキママ、それと春子の気持ちが対比となって
うさドロのテーマにおいて重要なエピソードになっている。
よくこの時間にこの内容を凝縮したなと思う。
元々マンガであるからストーリーを追うだけでは簡単に終わっていただろう。
その「間」に詰められたものが素晴らしい。
もちろん他のエピソードも良かった。
生みの親である正子がそっとリンを見る8話は7話の後だけに感じ入るものがある。
放送自体が1クールで終了しているだけに、そこに無駄は入り込めなかったのでしょう。
1話からここまで無駄が無い展開になっていて飽きません。
2011年出色のアニメであることは間違いなく、未見、未読の方にも勧められます。
追記
特典の6.5話、この第3巻にもオリジナルストーリーが付いてきた。
短い話ながら、オリジナルを観せてもらえるのはやはり嬉しい。
ささいな話なのだが、人間関係等本編を補完するだけに巻毎に積み重なっていくのは良いものだ。
BDやDVDの販売が終了しても、どこかでこのようなストーリーを観続けたいものだ。
うさぎドロップ 【初回限定生産版】 Blu-ray 第1巻
大吉の子育て奮闘記をとても暖かいタッチで見事に映像化することに成功した作品。
原作好きなら間違いなくお勧めできるし、深夜帯ではなく
ゴールデンタイムに放映しても万人に受け入れられる内容だと思います。
声優さんについても原作キャラクターのイメージ通りの声で、特にりんの朴訥な
幼さがとても自然に演じられていて、全く違和感がなかったです。
個人的に原作のラストは問題なく受け入れられる側なので
ぜひ二期を作って二人の行く末をアニメとして楽しませて欲しいと思いました。
うさぎドロップ 8 (Feelコミックス)
この作品のことだから、二谷さんとダイキチが結婚してほのぼのハッピーエンドになるものとばかり思って油断していた。
擬似親子の恋愛話は他にも沢山あるように思うし、わざわざ作者はそんな展開にしないだろうと思っていた。
だが、突然の展開に予想は外れた。受けを狙った?それとも初めからこういう展開を考えていたのだろうか。
あー、そういえば、りんの母親は歳が離れたじいさんとデキてたんだっけ。恐るべし…DNA!
いずれにせよ、途端に話が複雑になってきた。
ダイキチがりんの気持ちをもし知ってしまったら、一体どういう反応を示すのだろう。
りんとダイキチの2人を見ていると『家族って一体何なのだろう』と考えずにはいられない。
作者は一体どんな結論を出してくれるのか、とても楽しみだ。