Ultimate Collection
ジョー・コッカーの名さえ忘れていたが、テレビCMで「アン・チェインマイハート」を耳にし、すぐ検索し購入。聞き始め鳥肌が立った。パワーあふれる歌声・ビート、黙して若きし頃を思い浮かべる。
Greatest Hits
18曲目の曲が今から10数年前に60年代アメリカのある少年の青春時代をモチーフとした某海外ドラマで使用された曲です。初めて聞いた瞬間ゾクゾクっとするような感動を覚えました、以来その曲を探しましたが実はつい最近まで誰の曲なのかも知りませんでした、しかし10数年目にしてやっと誰の曲なのかを知りそしてこのCDを手にすることができました。探し当てるまで10数年を費やしましたがその苦労を惜しむことないほどに聴きたくなる曲です、もちろんほかの曲も最高にすばらしい曲です。ぜひぜひ一度聞いてみることをお勧めします。
I Can Stand a Little Rain
マッドドッグズ以降で、サントラ大ヒット以前。話題性に欠けていた頃で酒乱の噂もあった時期。このアルバムがさほど注目されなかったことはコッカーにとってもファンにとっても実に不幸な出来事だったといえる。コッカーは基本的には“ただの”シンガーだ。アーティストだとは私は捉えていない。本作でもオリジナル曲はI Get Mad一曲のみだ。しかし、他人が作った曲を歌いきるという本来の「歌手」としての姿勢をこれほど熱意と使命感を持って貫いてきた者は70年代以降けっして多くはない。
本作の特徴は、大きくは3つに分けることができる。チャックレイニーなどアメリカソウル界を支えてきた最上級プレイヤーに支えられるファンキー編。盟友グリースバンドを従えた哀愁のブリティッシュロック編。そしてランディニューマン、ジムウェッブといった大物ソングライターが自ら伴奏を務めるピアノデュオ編だ。その全てのフォーマットにおいてコッカーは非凡な実力を発揮している。中でもニッキーホプキンスがピアノ伴奏を務めたビリープレストン作のyou are so beautifulはコッカーという歌手の存在価値を決定的にしたといえる。
ちなみに数年後サントラヒットを携えて来日したコッカーのライブは酒におぼれボロボロだったらしい。そういえばエリッククラプトンの第一回来日も酒でそうとうボロボロだった(大阪公演)。並のシンガーならその後抹殺されてしまったことだろう。問題を克服して復活する日を心待ちしてもらえるのは、ワンアンドオンリーの称号を与えられたホンモノの音楽家だけだ。
ジョー・コッカー・イン・コンサート [DVD]
69年のウッド・ストック以来のファンだけれど、相変わらず熱いステージ。
内容は、96年発売のドン・ウォズをプロデューサーに作ったCD「オーガニック」をライブで取り上げたもの。
基本的にはスタジオ録音の時のレベルの高いバックのメンバーが揃い、お互いの気心も合って雰囲気の良い
コンサートになっている。
贅沢を言えば、CDのBilly Preston,Jim keltner,Randy Newmanなどがいればと思うけれど、欲張りか。
ジョーの顔が見られ、いつものように汗びっしょりで心をこめて歌う姿に惚れ直すけれど、CDをずっと
聴いてきた身としては、どちらかと言われるとCDに軍配。
スタンディング・トール
黄金期を駆け抜けた後、一人減り二人減り、3人になってしまったクルセイダーズ秋の風のような時期の作品。
重厚・大音量というサウンドはやはり人数がいてなせる技だったのか、さすがに3人だと多重録音にしてもスカスカ。といっても、ファミリークルセイダーズの時代はうるさすぎ、というご意見もごもっともで、このくらいが適度なのかもしれない。
もはやソリストが2名だけになったので、ほとんどテーマ〜ピアノソロ〜サックスソロという構成となっている。ソリストの名手がひしめき、お気に入りのソロプレイヤーがあまり聴けないことで悶々としていた大所帯クルセイダーズ時代が懐かしくなる。
当時は毎年のように来日し、大人気だったが、実際見に行くとラリーグラハムなどの「大物」ゲストが入り、なんだか分からないクルセイダーズになっていたのを聴きに行った記憶がある。(ジョーサンプルと握手しました。巨大な手でした。)
私の中ではこれがクルセイダーズのエンディングアルバム。もちろんこのあともさらに二人ぼっちになって継続されていくが、このアルバムのラスト、ウィルトンフェルダーのサックスソロが、元気だったクルセイダーズの去ったあとの寂寥感を歌い上げる鎮魂歌に聞こえる。
でも私はこのアルバム好きです。