アグリッパ―AGRIPPA― 2 (ジャンプコミックス)
主人公は、ジュリアス・シーザー最大の敵だったヴェルチェンのその同盟部族の跡取りだった少年です。なんだかややこしいですが、本のタイトルからすると、この子供が大きくなって、あの軍事的な天才となって帝政ローマの始祖の方のもとで活躍する話になるはずなので、ずいぶんと先の長いお話で、今のこのあたりのお話はそのための前振りということになります。
(ただ、人気が出ないとどこで打ち切りがあるかわからないので、下手をしたら成長したあとの姿が描かれないで終わるのではないかと、ファン一同一抹の危惧を抱いていたりましす。大丈夫かなぁ、心配だなぁ)
そんなわけで、主人公の少年の活躍もさることながら、今回はのちの帝政ローマを築き上げる彼もインターミッション的に初登場したあとは、ジュリアスシーザーvsヴェルチェン戦いがメインとなります。ガリアを一つにまとめるためには旧友の片目をもつぶし焦土作戦さえも厭わない戦いの鬼であるヴェルチン。戦を心から楽しんでいるシーザー。二人の勝負の行方は「ガリア戦記」や「ローマ人の物語」で知っているのですが、それでも漫画的にどう展開するのか、どれだけ主人公の少年をそこに絡めてうまく話をもっていくのかなど楽しみな部分が多いです。
日本の戦国時代の漫画がたくさんあるのに比べて、ずいぶんと手薄なこの時代の漫画なのでぜひとも長く続いてほしいところです。
アグリッパ―AGRIPPA― 1 (ジャンプコミックス)
古代ローマ好きなら読むべし!
他の方も書いてますが、『カエサルを撃て』な感じです。
でも、ガリア戦争はローマ側から描かれることがほとんどなわけで、ガリア側から描かれること自体に価値ありだと思います。
なお、登場しているマルクス・アントニウスはマルクス・アウレリウス・アントニヌスとはまったくの別人です。間違っている人がいらっしゃるようなので。
カイン 1 (ジャンプコミックス)
今までのジャンプでは珍しい主人公。
ストーリーも練られていて、その部分に関しては十分ほかの連載陣と比べても遜色ありませんでした。
しかし、何かが足りない。
つまらなくないけど楽しくない。
少年漫画にとって楽しくないのは駄目だと思います。
それが原因でジャンプの中で空気となってしまいました。
ただ、この巻には載っていないですが、終盤からの展開は面白く、漫画家としての力を感じます。
最終話は打ち切り漫画にしては一部でなかなか話題になるほど、いい終わり方でした。
アスクレピオス 1 (ジャンプコミックス)
最初っから最高に面白くて、打ち切られたのが残念でならない。
もっとこのマンガの良さの分かる年齢層向けの雑誌で連載していたら普通に看板作品になっていたんじゃないかと思う。
内水センセの次回作に超期待