MEREMANOID ~マーメノイド~
良かった所
・BGM
サントラが中古でも高額なのも頷けます。BGM聞きたさに宿屋や霊峰の里で小一時間立往生したこともありました。
(というか、買った当初、OPの音楽に感動してゲームがなかなか開始できませんでした)
・グラフィック
深海世界が舞台ということで、他とは違った雰囲気が味わえます。
泡がでる、水が揺らめき、水面に光が反射するなど、いつまでも泳いでいたくなります。
・キャラクター
主人公以外全員女という、うらやましいやら何やら・・・。
「男」であるという認識をされないために差別を受けたり、いじめられたり、貧乳を真剣に心配される主人公。
しかも本人にも「男」である自覚がないので「ふぇええん!」とか言ったりします。
男らしくなく優柔不断で、でも一本筋が通った彼と、彼に惹かれるものがあってついてくる仲間たち。
主人公たちと敵対する存在も、単なる邪悪ではなく、個々に意思があって、守りたい仲間がいたりして、その言葉に時々ドキッとさせられました。
一人一人が個性的で、戦闘も会話も非常に楽しめます。
悪かった点
・移動
〇ボタンで前進、上下ボタンで上昇と下降、というのは慣れるまでが大変です。
移動に慣れても、宿屋やアイテムショップに入るために入り口でじたばたするのもしばしば(営業妨害ですよね)
3G世界というこのゲーム最大のポイントが併せ持っている欠点だと思います。
また、余談ですが、敵シンボルがもう少ししつこく追ってきてもよかったと思います。
正直、ダンジョンに入っても、天井すれすれを速度MAXで(クラゲのシンボルを除けて)進めば、ほぼエンカウントしません。
・戦闘
戦闘自体は面白いです。
主人公たちが武器ごとに技をひらめき、そのひらめいた技から新しい技をひらめく。
だからダンジョンなどで武器を発見した時にはよりいっそうわくわくします。
けれど、その倒すべき敵は、正直力技で押し切れるものがほとんどです。
ゲーム初心者には優しい仕様ですが、もう少し「初見殺し」みたいなのがあってもよかったかもしれません。
・ヒロインが選べない!!
いや、選べたら完全にギャルゲーになってしまいますが。
自分を捨ててしまったあの子に肩入れして、それであの結果が変えられないとか悲しすぎるとは思うのですが。
それでも姫ルートくらいあったっていいじゃないか・・・!と個人的には思いました。
今はこの当時よりもゲーム機はもっと高性能に、そして美しいグラフィックを出せるようになりました。
どうか、リメイクしてほしい!!またはサントラの再販が欲しい!!
今でも十分楽しめるゲームだと思います。
山田章博画集 軽装版
現在私は山田章博さんの画集を3冊もっていますが、中でもこれが一番好きです。
ちなみに、この本のほかに持っているのは、山田章博の世界(ファンタジー編とラーゼフォン編)です。
表紙でいうならば、ファンタジー編が一番好みなのですが、内容量はこの画集のほうが圧倒的に多いです。
後半のモノクロ画についてですが、1ページに9枚の絵を載せるという荒業にはすこし驚く…というか、もう少し大きく見たかったと思いましたが、確かに1ページに1枚の絵では、本が分厚くなりすぎるという事も分かります。
絵の内容としては、本当に一枚一枚大満足なものばかりで、見ていて非常にワクワクしました。
値段に合うだけの、しっかりした内容で大満足の画集でした。
山田章博さんの絵が好きな方には、必見な画集だと思います。お勧めします。
山田章博の世界―ミスティックアークアートワークス
画集よりもこちらの方が、より先生らしいかもしれません。
設定資料とかも付いてて、「山田章博」を存分に味わえます。
ゲームなんかやってなくても、しらなくてもOKです。
お買い得の一冊です。
KOEI The Best 西遊記
コーエーの「封神演義」に続くタクティクス・RPG第2弾。
前作よりも一般向けというか、ストーリー・グラフィック・システムともに分かりやすくなった。
山田画伯によるキャライラストがカッコイイですが、ゲーム部分も三蔵法師が男女ら選択できたり、神獣に変身してド派手な必殺技を使用出来たりと、演出もいいものがあります。
牛魔王や羅刹女までもが味方に加わったりで正に珍道中ですね。
要は「タクティクス・オウガ」の和風版なんですが、そこに独自のエッセンスを加えて十分に楽しめる作りになっています。
BEAST of EAST (4) (バーズコミックス デラックス)
どんなに待たされても、待って期待し続けたその上を行く。まさに圧巻。
1コマ1コマが完成したひとつの絵であり、膨大な情報量と美が狂乱しつつすさまじい迫力で躍動する。
美しい絵を魅せるだけのひとりよがりではもちろん終わらない。
そこにある骨太の物語にひきこまれる。
あまりに魅力的な登場人物達は
昨今の、キャラ立ちありき、設定ありきのラノベコミックスとはかけ離れ、同じ漫画というジャンルでありながら
はるか遠い領域にまで達している。
なおそれでいながら、まさに真っ当に真の「漫画」としての娯楽性を完璧に備え、120%満足させてくれる底力。
漫画の原点でありながら、あらゆるメディアに誇れる作品。
これからも元気で活躍していただきたいと強く祈ります。