チャンスの前髪/人生の扉
「Denim」ではあえて売れ線を外したのか、落ち着いた感じの曲が多く、それが大きな魅力になっていました。
今回の「チャンスの前髪」は90年代〜2000年までの竹内まりやを彷彿とさせる軽快なナンバーで、90年代から聴き始めた世代としてはこちらが王道のように思えます。
さらにコーラスとしてサザンオールスターズの原由子さんが参加するのも聴きどころです。
両A面として収録された「人生の扉」は最新アルバム「Denim」を象徴するような曲で、間違いなく竹内まりやの代表曲の一つとなるであろう作品です。
肩ごしの恋人 (集英社文庫)
唯川さんのエッセイは共感ができて、着眼点もなるほどとうなずけることが多く、好きな作家の1人です。
今回は小説として初めて読みましたが、主人公の女性2人にはあまり感情移入ができませんでした。
それでもまだ自分の性格とかけ離れているるり子の方が理解できました。
人物設定が単純というか奥深さに欠けているような、そんな印象を受けました。
この小説は恋愛小説というには物足りず、新しい生き方を指南するというのにはちょっと飛びすぎているので、そのあたりを期待しなければ肩のこらない読み物としてちょうどいいです。
肩ごしの恋人 DVD-BOX
原作が直木賞受賞作でしたので興味を持ちました。
主人公の萌は原作から少々年齢が進んでいて、30歳独身。米倉涼子さんがまあお綺麗です。
親友のるり子に高岡早紀さん。
好対照な二人の女性のやりとりを軸に、家出の高校生。野心家のサラリーマン。新宿二丁目のゲイバーのブンちゃん達が加わって、厚みのあるドラマに仕上げられています。
自立した(とみられている)独身女性のなかなか周囲に理解されがたい心理が描き出されたと思います。
そして、当初予想していなかった意外な感動が待っていました。
・・・ということで、筋書きはご遠慮いたします。
親友るり子が語る「将来を悲観的にみるのが現実的なの?将来はどうなるんだかわからないんだから、悲観的に考えるより楽観的に考えたほうが良いんじゃない」というセリフはドキっとさせられました。
Expressions (初回限定盤)
デビュー30年を記念し、ファンからの投票で選ばれた究極のベストアルバム。 ここに収録されている42曲は、彼女の代表曲がズラリと並んでいる。 いわゆるアイドル歌手だった当時よりも、生涯のパートナーである山下達郎と結婚してシンガーソングライターとして活躍するようになってから、彼女の表現の仕方が大きく様変わりしているのがよくわかる。 それでいて、歌唱力の高さは申し分ない。それはまさに、彼女が天賦の才の持ち主であるということを、このアルバムで証明してくれている。 30年以上、ミュージックシーンの第一線で活躍し、たくさんの人達に支持されている彼女だからこそできる42曲の素晴らしい「表現」の数々を、ファンならずとも音楽を愛するすべての人達にぜひ聴いてほしい。