「爆走兄弟レッツ＆ゴー！！Return Racers」に対してのレビューがメインになりますが悪しからず。

ホビー漫画としてはこれ以上ない！というほどの素晴らしい終わり方で幕を閉じた「レッツ＆ゴー！！」シリーズ。
そのあとにバイソンマグナムとロデオソニックの発売に合わせての読み切り復活。そして今回の「Return Racers」。
シリーズ的に考えればハッキリ言って蛇足・・・それでもこした先生の作品が好きな自分にとって、これはこれで心に残るものとなりました。

豪も大人になり立派なF1レーサーのはずが、酒にも走ってしまいダメなオヤジ化。
原作ファンの中には単行本7巻に出てきた中山というF1レーサーとカブって見えた人もいると思います。もちろん自分もその一人。
あの話では呑んだくれのオッサンレーサーな中山に、豪(と烈)がミニ四駆を通して最後まで諦めないことや勝負へのひたむきさを教えます。
そして20年後、今度は逆に自分が子供から教わるというなんとも切なくもあり情けなくもあり、それでいてやっぱり豪らしいなと自分には思えました。

しかしこういうことは現実でもよくあること。
子供の頃は呆れるほどに嫌だった大人のだらしない姿、何かを諦めてしまった姿、ふと気付けばいつの間にか自分もそんな大人になってたりするものです。

でも、あの頃と変わらない部分だってちゃんとある。

今回の新作ではそんな当たり前のことを改めて教えてもらった気がします。
こういった内容に不満がある人もいるでしょうが、自分はこした先生ありがとう！って言えるほどの作品だと思いました。

そして自分の世代とは違いますが、武井先生の「拝啓 徳田ザウルス先生」には思わず目頭が熱くなりました。

河合先生の「かっとばせ！キヨハラくん」(自分の世代だとマツイくんでした)も絵柄の変わらなさに懐かしさが込み上げました。

第2号も楽しみです！・・・が、さすがに来年の三月は遠い。