ブルース本って意外に少ない。

ジャズやロック、クラシックのディスクガイドは山ほどあるのに、ブルースのディスクガイドと言えば「ブルースCDガイドブック」くらい。(「ブルースの世界 オフィシャル・ガイドブック」という良書もあったが、既に絶版)

その上、値段的にも内容量的にも、初心者が「ブルースCD〜」に手を出すのはちと難しい。

そんな時に本書の出番である。

最初に11人の代表的なブルース・アーティストのプロフィールと代表作を上げた後、地域毎(ブルースという音楽は「場所」が重要な要素なんです)にグループ分けされたディスクガイドが約200枚分掲載されています。

重要なアルバムは大きなスペースで紹介し、なるべく廃盤のCDは載せないようにしたという心遣いも嬉しい。

全てのジャケット写真がカラーなのもGOOD。

これからブルースを聴きたい方、アマゾンのレビューを参考にしてるだけじゃ物足りなくなったら、この本が参考になりますよ!

*「ブルースの世界 オフィシャル・ガイドブック」について、以前は絶版であったため上記のように書きましたが、2012年1月現在、再版されたのか再び購入できるようになっています。

紹介しているアルバムの枚数という点では本書が圧勝ですが、「ブルースの世界〜」は入門的なアルバムに加え、ブルースの歴史やブルース用語の解説などの周辺情報についても充実しているので、「ブルースの知識が全くなく、そういったことも知りたい」、「ブルースを聴きたいが、何から聴けば良いのかわからない」という方はそちらをよりオススメします。（ただし、出版年の関係上、既に廃盤になったCDが数枚紹介されています）