このゲームの主人公はワンダでも巨像でもなく、フィールドそのものだ。細部まで作り込まれた、とてつもなく広大なフィールドを、剣の光だけを頼りに、口きかぬ馬だけを相棒に、巨像を求めて彷徨する。見知らぬ世界の探索と孤独を楽しめる、ノーマッドな貴方だけに奨められる遊牧民系ゲーム。
ワンダと巨像おすすめ度
★★★☆☆
比べてはいけないのだろうがやはりICOと比べてしまう、と言ってもわたしはICOフリークではないのでICOの方を持つ気は毛頭ないのだが。
ICO の面倒くさい部分を引き継ぎましたって感じ、アクションがさらに高度になった分初心者にはキツいと思われる。
世界感ストリーBGMは、まさに芸術的であると思うがゲームとしてみたらつまらない。
良いところを引っ張るのに16体の巨像を倒す作業(もはやわたしには作業だった)は、物語としてみたら引っ張り過ぎだし、ゲームとしてみるといささか物足りない。
むしろ映像作品でもよかったんじゃないだろうか?
プレー後のオマケみたいなものもいらない、タイムアタックってなんか趣旨と違う気がする。
一体一体倒すことに切なさが残る今作、それをタイムアタックって?!これは世界感ぶち壊しで有ろうと思う。
特筆べき点は、わたしはまたまた比べてしまうがICOより断然こちらのストリーのほうが好みであった点、それでもラストまで前作同様初心者がたどり着けるかと言ったら不安である。
そしてゲーマーからみたらこの作品は、単調で面白いとは言えなかった点である。
ゲームの良いところが、欠けてしまった作品であると思う。
この戦いに勝つことで、ぼくは何を手に入れ、何を失ったのだろう
おすすめ度 ★★★★☆
女の子を生き返らせるため、巨像と戦うワンダ。ストーリーはたったそれだけ。しかし、それだけでプレイヤーはこの戦いは良くないことだと分かるはず。巨像を倒すたびにその考えは強くなっていくでしょう。
女の子は本当に蘇るのか?ワンダはどうなっていくのか?物語の結末で待っていたのは…。
ICOと同様、多くは語られないですが美しく広大な世界が素晴らしい!!木漏れ日や朽ち果てた遺跡、風の音、何かもが細密に出来てて凄いです!!愛馬アグロに乗って疾走するだけでも癒されます。
巨像との戦闘は毎回「こんな奴とどう戦えと…!!」という気分になりますが、攻略さえ掴めば必ず倒せます。ただし、ヒントはあるものの漠然としていて分からないことが多いのも事実。アクションもうまく出来ないと巨像から振り落とされたりして、イライラすることも確かにあります。が、その分、倒した時の達成感はなんともいえません。
しかし、正直言って作業感が強いので好き嫌いに分かれる作品です。毎回同じことの繰り返しをするのが苦手な方には向いていないかもしれません。私はICOと同じく素敵な世界、物語だったので好きです。ワンダがどれだけ女の子の事を大切に思っているのかが分かるので、その切なさにエンディングは泣きました。
「あきらめない。 それがボクにできる唯一のこと。」
万人受けではありませんが、個人的には多くの方に知ってもらいたい作品です。