The 連打

シャッフルラジオ

gooゲーム

+ いのちの初夜 (角川文庫) +

いのちの初夜 (角川文庫)

北条 民雄
おすすめ度:★★★★★
最安値はこちら!

Amazon.co.jp



アイラブタミオ
おすすめ度 ★★★★★

21の頃この作品に出会いました。それから8年、ふと思い出し、タイトルなんだったっけ、と探しまわったところ、見つけました。それだけ印象の強い作品でした。(のわりにタイトルを忘れているあたりは自己責任ですね) まず、この爽やかなタイトルとは裏腹の血膿や腐乱した身体の描写が印象的だったのと、そんな暗く悲しい話の最後に何故か光を感じてしまう結びがエラく強烈でした。この短編集の作品群はどれも癩を病んだ方々の物語であり、療養所で生きながら命が終わるのを、癩の進行とともに待っている運命の話なのですが、その絶望の中に「いのち」の輝きすら感じてしまうのは、作者の願いか、文章表現の功か、本当に人間、身体を失うと人間としてではなく「いのち」として命を燃やすのか、ふと、立ち止って考えながらどんどん読み進めてしまうような作品ばかりです。

文章がとても素晴らしく、美しいです。お薦めです。



こころが震えました
おすすめ度 ★★★★★

ハンセン氏病に限らず、剥き出しの命のせめぎ合いの中から優れた文学が生まれると感じました。『いのちの初夜』はWEBサイトの青空文庫に収録されているので、興味を持たれた方はまずそれを入手されると良いでしょう。読んで更なる興味を持たれたのなら是非本書を手にとってみてください。

眼球譚について:
眼球の濁りからはじまり次第と肉体が緩慢に朽ちていくさまが淡々と綴られていくのだが、
恐ろしさに戦慄するよりも、それでもなお生きようと抗らう人間のしぶとい生命の息吹きが感じられる。
北條民雄の素晴らしさはらい病の恐ろしさに屈することなくなおも生きようとする人間の生命力を活写した点が評価できる。
陰惨な病なのにどこか明るさを失わない文体は作者自身の生きる逞しさが滲み出ていたのだと思う。



「生きる」とは何か
おすすめ度 ★★★★☆

「いのちの初夜」は約15年前くらいからずっと気になっていた。
読むタイミングに恵まれずに、今日に至った。
意味深なタイトルとは裏腹に、泣ける小説だ、という批評だった。

15年後、多少の読解力も備わって読んでみた。
想像していた内容とはまったく異なった。

ハンセン病のリアルな描写。
「生きる」とはなにか。
絶望とは、なにか。
「期待がある人のみが、絶望するのだ」という言葉が
重くのしかかる。

ずしりと重い内容で、これぞ小説の醍醐味。



事実の記録として
おすすめ度 ★★★★☆

20年位前に、私の好きな小説にこの小説を読む場面があり、どんな本だろうと気になって読みました。「いのちの初夜」というロマンチックなタイトルは、後から川端康成が付けたものだそうで、内容はそぐわないほど、淡々とした現実です。
ハンセン病者である作者が、療養施設に入った、第一日目の記録。

昭和10年代の施設の様子が描かれている点で、貴重な記録だと思います。現在の施設は、驚くほど綺麗だと、見学に行った友達が言っていましたが、中身はどれぐらい変わったのか?

ハンセン病者に対する差別は、法律上は禁止されましたが、臭いものには蓋をしろ的に、事実も隠蔽されていないでしょうか。「砂の器」の設定がドラマでは変えられて、ハンセン病患者は登場しませんでした。
口にしないことが差別していないことには、つながらないと思います。

どんな病気で、なぜ恐れられていたのか、20年前調べようとした時とほとんど変わらず、一般には情報が入りにくいのが現実です。
是非、現在も療養所にいらっしゃる方の中から、真実の記録を紡ぎ出す人が出て欲しいと思います。



いのち
おすすめ度 ★★★★★

21世紀になった現在でもハンセン病に対する人々の理解力は低く、様々な偏見や差別が消えていない。筆者が生きた昭和10年代は今とは比べ物にならないほどであったであろう。何よりも、当時はハンセン病は感知不能の不治の病であった。「いのちの初夜」では、ハンセン病と診断され、療養所へ行くことになった青年の生きることへの苦悩と将来への絶望、そしていのちへの執着などが描かれている。筆者自身がハンセン病患者であり、筆者でなければ書くことができなかった文章である。「いのちの初夜」の中で『生命です。生命そのもの、いのちそのものなんです』という一文が重たく胸に響いた。


北条民雄 最新動画

北条民雄 の最新情報

遠藤章造 北条民雄 宇宙戦艦ゴモラ