あるとすれば、切り口を完全に変えること。暴力などの描写のテンポをはやめたり大掛かりにするが、これは目くらまし。寅さんや黄門は予定調和なので、シリーズを評価するものではない。
その意味では、この2作目はすばらしい。内容的にも、緊張感も、前作以上。俳優の緊張感をよりクローズアップにしたところがいいのだろう。それに耐えれる演技力と内容があるということだ。
フランシス・ン良いですね。おすすめ度
★★★★★
トニー・レオンとアンディ・ラウが演じてない2作目ですが、
フランシス・ンの存在感がやはり際立っています。
もともとかなり演技派の方だったのですね。彼のマフィアのボスとしての
クールな立ち回りは、かなりスタイリッシュ。
できれば、トニーとラウとフランシス・ンの競演も観たい気持ちにもなりました。
脚本的には、1作目では挿入できないおのおのの過去から追っていくストーリーですが、
十分に楽しめます。
この2作目はレンタルで2回見て、これは購入しても損はないな。と感じました。
ボーナストラックの俳優のインタビューでフランシス・ンがなかったのが残念でした。
ちょっとゴット・ファーザーを感じさせるような、
マフィアのファミリーの結束感がよく描かれています。
まああまり踏み込んでしまうと別のシリーズの映画として完結しそうなので
抑え目でこれぐらいの脚本がベターなんでしょうか。
個人的には、購入して損はありませんでした。1作目同様にお勧めです。
3部作中でイチバン!
おすすめ度 ★★★★★
役者すべてが素晴らしい!どの人も好きですが…本当に良かったです。物語も3部作中一番面白いと個人的には思います。エディソン・チャンはこういうジトーッとした役?があまりにも当の本人と違うのに似合いすぎ。フー・ジュンをキャスティングしてくれた監督に拍手!ン・ジャンユーに拍手!カリーナ・ラウに惚れなおしました。
概要
トニー・レオンとアンディ・ラウの息づまる攻防で、香港映画の復活を見せた前作。このパート2は過去にさかのぼり、ふたりが過酷な運命に身を投じることになった経緯が描かれる。1作目の回想シーンで主人公たちを演じたショーン・ユーとエディソン・チャンがメインキャストに昇格。それぞれレオンとラウを連想させる表情で熱演している。一方、彼らのボスたちのドラマにも焦点が当てられ、1991年、中国返還以前の香港裏社会の壮絶な人間模様が浮き彫りになっていく。
1作目のパワーは落ちていない。むしろ加速している。警察と裏組織、双方の内部での確執や裏切り、密かな取引や愛のドラマが巧妙に絡んで緊張感を持続させ、突発的な衝撃シーンで圧倒。前作の演出力に、さらに磨きがかかったようだ。新たなキャストも魅力的で、マフィアの妻役カリーナ・ラウの妖艶さや、若きボス、フランシス・ンの知的でクールな悪の香りが秀逸。破滅へ向かっていく者たちは哀れだが、観ているこちらはゾクゾクとする興奮が味わえる。かつての日本のヤクザ映画が、香港で鮮やかに復活したようだ。(斉藤博昭)