「生活感」があり、ひと味違うサクセス・ストーリー。 おすすめ度 ★★★★☆
あり得ないようなサクセス・ストーリーといえば、まず想起されるのはジュリア・ロバーツの「プリティ・ウーマン」だが、メラニー・グリフィスの「ワーキング・ガール」はひと味違った楽しい作品になっている。一般事務や秘書の仕事をするノン・キャリアはどうもがいても浮かばれることはない。給料は安いし、屈辱的な日々を送る。そんな時、上司が怪我をした際、実力を試したくて上司になりすまして奮闘し、ハリソン・フォード扮する超エリートのハートも掴むというお話しだ。リアリティはないが、「下流階層」の暮らしぶりや友人、恋人の世界が生活感たっぷりに描かれており、それがこの映画の魅力になっている。メラニーの演じる秘書が垢抜けたキャリア・ウーマンに変貌するのも面白い。また、シガニー・ウイーバーが嫌味な上司を好演。結末は期待通りハッピー・エンドになるのだけど、とにかく、肩の凝らない楽しい作品になっている。
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