核兵器,自衛隊,米軍基地,... 今の日本で,話題にしなければならないテーマを扱った点で評価していいと思う。総理大臣や自衛隊の幹部が,あんなに物わかりのいい「おっちゃん」たちばかりだったら,今の日本はもっといい国で,本当の意味で独立国になっていること疑いなし。それにしても,「特殊爆弾」が何なのか,死んだスパイの彼女が最後に空港から向かうのはどこの国なんだろうと,想像力を働かせなければ見れない映画しか作れないなんて,今の日本はなさけないよな。
平和おすすめ度
★★★★☆
事前にほとんど内容を見ないようにしてて、何も知らないまま見たので、悲しい話なのか楽しい話なのかわからないままで、展開が読めぬままドキドキしながら見ました。
ワンシーン、ワンシーンとっても感動するところがあって、やっぱり玉木さん、大沢さんは恰好良くて、でも笑わせてくれる掛け合いかあったり、ありえな〜いってこともありながら、緊迫した話なんだろうけどそれより1シーンごとのそれぞれの係わり合い、人とのつながりを楽しんで見てしまいました。
でもずっとどこへ進んでいくんだか、つながりが読めない進み方をしてて、緊迫した話なのにもしかして笑って終われるのかな〜とまで思っちゃってる自分がいました。
でも、なんとこんな選択になるなんてって驚いた最終章になりました。
あまりに驚いて、そして緊張して、ここで一番心動いたと思います。
それでも見てる間はまだ淡々としてたんですが、終わってしまった途端とっても悲しい気分になり、ありえないけどありえるのかもって気がどんどんしてきて、いろいろ考えさせられて怖くなりました。
ありえないって思っていた事が、こんな結果になって、ただスクープを取りに行っただけの勇気ある
普通の人たちにももしかしてありえるのかもって思えてきて怖くなりました。
皆普通にただ頑張って自分の道を生きていたのに…、さっきまで普通に暮らしてたのにって。
すぐにメイキングを見て、出演者の姿を見てコメントを聴いて、あ〜良かった皆生きてるって、本気で安心してしまいました。メイキングがあってよかった。平和でよかったって考えてしまいました。
そしてしばらくしてまた見たくなるそんな映画です。二度目、それぞれの立場を知って見るともっと台詞や表情の一つ一つにぐっときて心に響きました。繰り返し見ていきたいと思います。
感動しましたおすすめ度
★★★★★
翻訳物のスパイ小説が好きでよく読むので映画の予告編を見たときは違和感がありました。
原作も読まず、映画の予備知識もないまま観ましたがまさかあのような結末だとは思いもよらず感動しました。
細かいことを言えば難点はあるかもしれませんが、娯楽作品としてみるならば十分楽しめる作品です。
何よりもステルス機に向かう3人の俳優(大沢、玉木、吉田)がそれぞれにかっこいい。
作品から受ける印象よりも内容は意外と女性向けかもしれません。
監督の技量はイマイチだが、役者の存在感と力量で星4つの作品
おすすめ度 ★★★★☆
軍事機密を搭載したステルスが日本アルプスに墜落し、多数の国民が危険にさらされる。その軍事機密をめぐって極秘裏にテロ国家(たぶん北朝鮮)の特殊工作員と自衛隊特殊部隊の間で戦闘が繰り広げられる。山岳での戦闘に、暗い過去によって一旦は引退した戦争ジャーナリストが巻きこまれるという設定。絶体絶命の極限状態において、隊員とジャーナリスト、そして日本が選択した決断とは?
原作小説はツッコミどころ満載で評価はイマイチであったが、本作品は邦画としてはそこそこのできの脚本であったと思う。実際に存在する範囲内での設定だけに、リアルに見えてしまう。大まかには、荒唐無稽な部分は極力抑えられている。最後のシーンも、主人公の笑顔に、わかっていてもつい感動してしまう。この表情ができる役者として大沢たかおが起用されたのかなと思った。で、ちょっと涙。
難点はたくさんある。テロ国家の工作員が素人を簡単に取り逃がすようなヘマをするなど、あっさりと危険が回避される点などは、原作と大差なくいただけない。また、回想シーンにみられる主人公のトラウマや雪山の厳しさ、戦闘の危機感など、本作品のレベルを問うために必須の背景の大きさが映像からあまり伝わってこず、監督の力量に疑問がわく(同じ脚本でも他の監督であればもう少し違ったのでは?)。危機一髪のシーンにもドキドキ感は薄い。
全体としては、脚本は星4つ、監督の技量は星2つで総合的には星3つの内容ではあるが、ほとんど主役を喰ってしまっているほど吉田栄作(自衛隊の特殊部隊)の存在感は特筆もので、役者の力量で星4つに昇格。総括すると、吉田栄作の存在感と大沢たかおの最後の表情に感動させられる一発ネタ的な作品。