黄金率の極上エンターテインメントおすすめ度
★★★★★
ハチャメチャな中に一定の秩序がある。予定調和のような安寧がある。
もしエンターテインメントに黄金率があるとしたら、この作品はそれを
計算尽くしたことで極上のエンターテインメントに仕上がったと言える。
インド映画というものをほとんど見ないので、こういうものが主流かと
考えたが、「モンスーンウェディング」のような作品もあるのだから、
この「ムトゥ」は邦画における寅さんのような定位置を占めるのだろう。
それにしても、ハリウッド顔負けの歌とダンスのミュージカルあり、香港
映画顔負けのカンフー(?)シーンあり、しっかりとしたラブロマンスや
意味深の物語ありで、堂々と大向うを唸らせる映画史を飾る作品である。
娯楽ですからおすすめ度
★★★☆☆
B級映画のいいところを集めたらこんな風になるのでしょうか。
当たってないのに吹っ飛ぶ敵!
ベタベタのストーリー!
王道なキャラクター!
ノリノリのミュージカル!
絶対無敵な主人公!
分かりやすい敵味方!
陽気で楽しい内容は、娯楽として見るべし!
悲しいシーンや葛藤する主人公や謎の多いストーリーや綿密な設定なんか、求めてはいけません。
豪快に安心して見られる映画です。
理屈抜きに面白い。おすすめ度
★★★★★
ストーリー的に「なんだそりゃ」な面は多々あります。
しかしそれをチカラワザで補ってあまりある程のハイテンションが、
多少の矛盾など物ともせず吹き飛ばします。
惜しいなと思うのは、唄って踊るシーンの多さ。
私自身はそれらを含めて大好きですが、この手の映画に馴れていな
い人は、冒頭のあたりで観るのを止めてしまうのではないか、
そう危惧してしまいます。
もしもそういう人がいたら、本当に勿体ない……
娯楽映画の醍醐味ではないでしょうかおすすめ度
★★★★☆
この中途半端じゃない、徹底した楽天さこそ娯楽映画の醍醐味ではないでしょうか。ストーリーは単純なのに妙に説得力があるのも演出効果が説得力あるいいものという証明だと思います。
ばかばかしいことをまじめに徹底してつくると娯楽映画として説得力がます好例のような映画です。天邪鬼にならず手をだして大正解
概要
インド映画旋風を巻き起こしたエンターテインメント巨編。ミュージカル、アクション、ロマンス、コメディなど、あらゆる要素がごちゃまぜになった娯楽映画の王道である。 主人公ムトゥを演じるのはラジニカーント。映画の始めに流れる出演者の名前に「SUPER STAR」の枕詞がつくほどの人気者だ。ヒロインにはトップアイドルのミーナを起用。このキャスティングからしてすでに娯楽性がうかがえるが、2人を中心に描かれる痛快な勧善懲悪のストーリーを観ればさらに明確になるだろう。また、インド映画特有の突然始まるミュージカルシーンでは、どこからともなく現れた群衆が2人とともに歌い、踊りだし、象までもリズムに乗っている。劇中の確信犯的な行動・効果音の連続に、インド映画の奥深さを感じる。(尾崎麻衣子)