子宮の形を、たった10分前に本で見ただけの男の必死の手術の様子を、祈るような気持ちで読んだ。その描写はけっこう具体的なのに、怖いという気持ちにはならなかった。
大病院の医師達のきなくささの描写は、最近のニュースやドラマなどで知る医療事故や救急医療に比べたら、それほど驚くべき内容ではないと思える。
全体を通して、「医」に関わる者たちの人間くささを感じ、医師に親しみを感じるようになった。

大好きな女優さんのハンジヘさん主演ということと、渡辺淳一原作と言うことでかなり期待して見たのですが、ストーリー展開はいまいちでした。撮影がかなり時間が押していたとか脚本家が変わったとか裏番組が強すぎたとかいろいろあったそうですが、最後は帳尻あわせのようで残念でした。とはいえハッピーエンドなので気持ちよく見終われます。

ジヘちゃんはランランのころより女優として成長したなあ、と思います。

特に悲しみの表情は、本当にきれいで引き込まれました。

共演者もよかったです。

主役のシンドンウクさんは新人ですが難しい役をこなそうとがんばっているところが好感が持てます。

あとの２人も演技派でしたし、かえすがえすも脚本さえちゃんとしていればもっとよい作品になっただろうに、と残念です。

聞いていると、雲の階段の登場人物の相川三郎さながら、
勉強心が奮い立ちます。
お気に入りは、
1. 雲の階段メインテーマ
20. 三郎のテーマ ~誰もがひとつの真実を生きたい~
です。ドラマの光景がよみがえってくるかのようです。
ドラマ、もうちょっと視聴率がよいとよかったのですが。

本物とは何か、愛とは何かを問いながらも息詰まる展開のサスペンス。
何よりも役者さんたちの演技がとてつもなく素晴らしい。
セリフの一言一言に魂が宿る。
無言の中にも表情や仕草や身体全体の表現力に圧倒されます。
その演技を際立たせているのがバックに流れる効果的な美しい音楽、
そしてフランス映画のように印象的なカメラアングル、演出、脚本の妙。
登場人物それぞれに物語があってドラマの中で生き生きと躍動しています。

特典映像では「泣く泣くカット」された未公開シーン、
スタッフやキャストが誠実に真摯に作品を作っていく過程が描かれたメイキング、
特に長谷川さんのオールアップの瞬間とコメントには思わず拍手してしまいました。
出演者のインタビューでは「そんな風に思いながら演技してたんだ〜。」とか
「なるほど、そういう見方もあるんだ。」とか感心したり物語の新しい発見や
役への思い入れが感じられてとても楽しめました。
特に大友さんの言う「温かいながらも格調高い現場の雰囲気」が
このドラマを作り出す核なのかもしれないと思いました。
PR番組での渡辺淳一さんへの長谷川さんの回答も面白いですよ。
HP掲示板の感想コメントが載せられたブックレットは私の宝物になりました。

面白い、3度目の映像化らしいが、それもうなづける、面白さ、下巻からは、ページをめくる手が止まらない。後半いっき読み。