メイクは好きですが、今まではVOCEや美的、ヘアメイクさんの書かれている本など「大人」の「王道」ラインを追求していました。年齢も大人ですし、ナチュラルに見える、とか肌がきれいに見えるとか、そういったものを追求して。

しかし、こういった、土着の文化というか、ある年代・地域にかたまって自然発生的に生まれてきたテクニックというのはおもしろいですね。元々メイクってそういうものだったと思うし。これはできないよ・・（苦笑）というものもありますが、総じて勉強になりました。

本物のモデルさんを使ったページは、普通に勉強になります。VOCE等々と基本の部分はかわりませんが、やはり使っている小道具がちがったりして、おもしろいです。

「ブスが美人に」的な半分ネタのようなページもちがった意味でおもしろいです。「ゴリラ顔」とか「魚顔」とかひどい書き方。しかも、遠目に二重に見えればよい、暗い中ギャルっぽければよい、という乱暴さなので、他の方も書いているように、テクニックが粗いです。二重のテープはメイク後も見えています。そのテープの上からアイメイクをした結果、目の周りがイグアナのようになっています。でも平気。まわりはこれ気になるだろうなとも思いますが、わかさなのかな。時代劇のまげの生え際みたいになってるんだけど。

でも、その姿勢は学ぶところがあります。人は歳をとるごとに保守的になって行くから。
「ギャルメイクだから」とか敬遠せず、メイク好きならば年齢に関係なく見てみると面白い本だと思います。

デジタルだけど、２０世紀のノスタルジーをまとっています。感傷に浸るにはもってこいです。潤子さんの声が、若いような気がして。（excuse me)　今の潤子さんのなんというかおっかさんなところも好きです。