ナチュン(1)
個人的にはかなりツボで、推したい漫画。
こういう褒め方をすると逆効果かもしれないが、
黒田硫黄並みにかなり玄人受けする作風の人で、
(表紙ではウェットスーツ女をあえてビキニにすることで、
作者も懸命に一般受けを狙っているようだが(笑))
久々にアフタヌーンらしい漫画を読んだという気がする。
今ではアフタヌーンに載るような漫画でも、
大半が記号的な絵になってしまっているところ、
きちんとデッサンから入っているこの作者の絵は、
一見、下手に見えてしまわないことはないが、
とにかく描き込みの量がもう半端ではなく、
その情報量の多さだけでも十分に楽しめるし、
本職は大学准教授なのに、いつ仕事してるんだろうと
読んでいるこちらが思わず心配になるほどだ(笑)。
話のほうは、たしかに1話でハードSFを期待し過ぎると、
2話以降のやたらまったりした展開に、いささか
肩透かしを食わされた気分になるのかもしれないが、
宮古島をモデルにしたらしい南島のゆるい日常を描いて、
とくに事件が起きるわけでもないのに妙な面白さがある、
と読者に思わせてしまう作者の力量は相当なもので、
こういう種類の面白さは、最近の漫画ではちょっと覚えがない。
最近、連載のほうでも展開が風雲急を告げつつあるようだが、
作者には、できれば今のままの絵柄をあまり変えずに、
末永く連載を続けてほしいものだと願わずにはいられない。
こういう褒め方をすると逆効果かもしれないが、
黒田硫黄並みにかなり玄人受けする作風の人で、
(表紙ではウェットスーツ女をあえてビキニにすることで、
作者も懸命に一般受けを狙っているようだが(笑))
久々にアフタヌーンらしい漫画を読んだという気がする。
今ではアフタヌーンに載るような漫画でも、
大半が記号的な絵になってしまっているところ、
きちんとデッサンから入っているこの作者の絵は、
一見、下手に見えてしまわないことはないが、
とにかく描き込みの量がもう半端ではなく、
その情報量の多さだけでも十分に楽しめるし、
本職は大学准教授なのに、いつ仕事してるんだろうと
読んでいるこちらが思わず心配になるほどだ(笑)。
話のほうは、たしかに1話でハードSFを期待し過ぎると、
2話以降のやたらまったりした展開に、いささか
肩透かしを食わされた気分になるのかもしれないが、
宮古島をモデルにしたらしい南島のゆるい日常を描いて、
とくに事件が起きるわけでもないのに妙な面白さがある、
と読者に思わせてしまう作者の力量は相当なもので、
こういう種類の面白さは、最近の漫画ではちょっと覚えがない。
最近、連載のほうでも展開が風雲急を告げつつあるようだが、
作者には、できれば今のままの絵柄をあまり変えずに、
末永く連載を続けてほしいものだと願わずにはいられない。
ムシヌユン 1 (ビッグコミックス)
皆さん同様、私も色々漫画は読んできましたが、これほどまでにぶっ飛んだ漫画は初めてです。
全体的な雰囲気としては『寄生獣』の岩明均の作品と似ています。
ただ、絵はわかりにくく、そこまで上手くもない。構成も読みづらいし、前半は若干トロい。
しかし、この不安定な描き方が、この作品の味を無茶苦茶に引き出している。
ある意味、最低な漫画です。笑
あまりに型からはみ出していて、それでいてしっかりと気持ち悪い。否、キモい。マジで。
ストーリーが滅茶苦茶です。
とにかく読んでみてください。
エログロサイコで、キモくて、ぶっ飛んでる、最高に危ない漫画です。
全体的な雰囲気としては『寄生獣』の岩明均の作品と似ています。
ただ、絵はわかりにくく、そこまで上手くもない。構成も読みづらいし、前半は若干トロい。
しかし、この不安定な描き方が、この作品の味を無茶苦茶に引き出している。
ある意味、最低な漫画です。笑
あまりに型からはみ出していて、それでいてしっかりと気持ち悪い。否、キモい。マジで。
ストーリーが滅茶苦茶です。
とにかく読んでみてください。
エログロサイコで、キモくて、ぶっ飛んでる、最高に危ない漫画です。
ナチュン(1) (アフタヌーンKC)
先ずは作者の「都留泰作」氏をwikiなどで調べずに6巻まで読み切ってほしいと思います。
連載していた時には、絵がなんだかなあ・・・と思っていましたが、ナチュンの魅力は連載を細切れに読むのではなく、
一気に単行本を読む、できれば1巻から6巻までじっくりと、しかし休みを入れずに読み下すのが本当の魅力を感じることが
できるのではないかと思います。
世界観も、恋愛ありバイオレンスあり駆け引き有のSFで、話の展開が早くテンポもよいです。6巻の終わり方に賛否があるようですが
伏線や広げた世界を収集するには個人的にはうまく纏めていて、あのような終わり方で納得はいたしました。
6巻まで読み終え、作者のことを調べますとこの方の多才さに驚かれると思います。
ナチュンが気にいったら、都留泰作の次作「ムシヌユン」を読むことをお勧めします。始まり方はナチュンのそれを地で行っていますが、
展開が早く、読み応えがあります。
連載していた時には、絵がなんだかなあ・・・と思っていましたが、ナチュンの魅力は連載を細切れに読むのではなく、
一気に単行本を読む、できれば1巻から6巻までじっくりと、しかし休みを入れずに読み下すのが本当の魅力を感じることが
できるのではないかと思います。
世界観も、恋愛ありバイオレンスあり駆け引き有のSFで、話の展開が早くテンポもよいです。6巻の終わり方に賛否があるようですが
伏線や広げた世界を収集するには個人的にはうまく纏めていて、あのような終わり方で納得はいたしました。
6巻まで読み終え、作者のことを調べますとこの方の多才さに驚かれると思います。
ナチュンが気にいったら、都留泰作の次作「ムシヌユン」を読むことをお勧めします。始まり方はナチュンのそれを地で行っていますが、
展開が早く、読み応えがあります。