バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ(全曲)
まず一級の演奏と思います。
心の深いところに届く格調と味わい深さを兼ね備えた素晴らしい演奏で、恐らく宗教的一途な気持を表現している印象も受けます。
学生時代から30年間聴き続きけていますが、何度聴いても新鮮で飽きません。カザルスの無伴奏チェロと並ぶ唯一無二のものと思います。
悪口を1つ書けばこの正反対がバールマンの演奏で、同じ楽譜からこんだけチャチな演奏もありうるんだと、シェリングの素晴らしさを再認識させてくれます。
他の方があまり触れていないリマスター音質について書いておきます。
今回はルビジュームクロックを使ったリマスターを売りにしていますが(帯に書いてあります)、まあそれなりです。最新のノイズ除去ソフトも使っていると思いますが、以前のリマスター版に比べて格段にS/Nが良くなりアナログ録音とは思えないくらいクリアーになりました。生々しくなったと言えると思います。リマスター時の音質調整もそれを意識している方向かと思います(クリアー感を狙って若干高音を強調しすぎかも)。
ただ音楽としてクオリティーが上がったかと聞かれると微妙です。以前のリマスター版に比べてベールがはがれてクッキリしていますが、聴き比べてみると以前の少しオブラートに包んだ感じも神秘的雰囲気があって落ち着きます。
その点このリマスター版は「ずばり見せる」方向でオーディオ的に進歩したと云えますが、「聴いて心が豊かになるか」という観点では別に大差ありません。まあ演奏が素晴らしすぎてそれを超越しているのだろうと思いますが。
とは云え、このリマスター版の方がバイオリンの深い音色が出ていることは歴然で、わずか数百円差ですのでこちらをまずお薦めします。
30年前にLP3枚組で8000円くらいしたものが2枚CDで2000円台、なんというコストパフォーマンスの良さ。このCDに限りませんが、60年代〜80年代の名演奏を格安リマスター版で聴けるようになってきたのはありがたいことです。CDフォーマット特有の寸詰まりな音がもう少し伸び伸びした感じになるともっと嬉しいですが(44kHz16bitは致命的)。
バッハが好きな方には十分お薦めです。
心の深いところに届く格調と味わい深さを兼ね備えた素晴らしい演奏で、恐らく宗教的一途な気持を表現している印象も受けます。
学生時代から30年間聴き続きけていますが、何度聴いても新鮮で飽きません。カザルスの無伴奏チェロと並ぶ唯一無二のものと思います。
悪口を1つ書けばこの正反対がバールマンの演奏で、同じ楽譜からこんだけチャチな演奏もありうるんだと、シェリングの素晴らしさを再認識させてくれます。
他の方があまり触れていないリマスター音質について書いておきます。
今回はルビジュームクロックを使ったリマスターを売りにしていますが(帯に書いてあります)、まあそれなりです。最新のノイズ除去ソフトも使っていると思いますが、以前のリマスター版に比べて格段にS/Nが良くなりアナログ録音とは思えないくらいクリアーになりました。生々しくなったと言えると思います。リマスター時の音質調整もそれを意識している方向かと思います(クリアー感を狙って若干高音を強調しすぎかも)。
ただ音楽としてクオリティーが上がったかと聞かれると微妙です。以前のリマスター版に比べてベールがはがれてクッキリしていますが、聴き比べてみると以前の少しオブラートに包んだ感じも神秘的雰囲気があって落ち着きます。
その点このリマスター版は「ずばり見せる」方向でオーディオ的に進歩したと云えますが、「聴いて心が豊かになるか」という観点では別に大差ありません。まあ演奏が素晴らしすぎてそれを超越しているのだろうと思いますが。
とは云え、このリマスター版の方がバイオリンの深い音色が出ていることは歴然で、わずか数百円差ですのでこちらをまずお薦めします。
30年前にLP3枚組で8000円くらいしたものが2枚CDで2000円台、なんというコストパフォーマンスの良さ。このCDに限りませんが、60年代〜80年代の名演奏を格安リマスター版で聴けるようになってきたのはありがたいことです。CDフォーマット特有の寸詰まりな音がもう少し伸び伸びした感じになるともっと嬉しいですが(44kHz16bitは致命的)。
バッハが好きな方には十分お薦めです。
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ集
このソナタ集が、廉価で手に入る時代になった事に、感謝しております。
中学時代、このコンビで何枚かのLPレコードを聴いていましたので、ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ集共々懐かしく聞いております。
中学時代、このコンビで何枚かのLPレコードを聴いていましたので、ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ集共々懐かしく聞いております。