ジーキル博士とハイド氏 (光文社古典新訳文庫)
有名な話なので、どこかで映画か何かの場面をちらっと見たぐらいで、読まなくても知っているつもりでいました。でも、読んでみると予想と違っててすごく面白い。
古い小説で有名なものは、「当時は受けたんだろうけど、今はどこが受けたのかもわからないや」というものもありますが、これは当時の新しさはこの辺にあったのではないかという輝きがまだちゃんと光っています。
ジーキル博士が薬を飲んだ理由も、私が勘違いしていた陳腐な恋愛関係ではなく、良心というものは何者で、どこまで力を発揮するのかという根源的な問題だと思います。
Dr. Jekyll and Mr. Holmesというパロディが読みたくて、予習のつもりで読んだのですが、これだけでも大満足です。薄い割に中身は濃いです。何度も読み返したくなる本です。
古い小説で有名なものは、「当時は受けたんだろうけど、今はどこが受けたのかもわからないや」というものもありますが、これは当時の新しさはこの辺にあったのではないかという輝きがまだちゃんと光っています。
ジーキル博士が薬を飲んだ理由も、私が勘違いしていた陳腐な恋愛関係ではなく、良心というものは何者で、どこまで力を発揮するのかという根源的な問題だと思います。
Dr. Jekyll and Mr. Holmesというパロディが読みたくて、予習のつもりで読んだのですが、これだけでも大満足です。薄い割に中身は濃いです。何度も読み返したくなる本です。
ジキル博士とハイド氏 [DVD]
数ある「ジキル&ハイド」の中でも、これに勝るものはないと私は思っています。
作られたのは1932年。昭和7年と聞けば、古いなあと、それだけで敬遠される方もいらっしゃるやもしれませんが、心配ご無用。
この作品は、古い映画に時折見受けられるいかにもチャチな感じとはまるで無縁のしっかりしたつくりになっています。
安っぽいモンスターものと思ったら大間違い。
ハイドへの変身シーンはCGのない時代のものとは信じられないほど自然ですし、キャラクターの人物造型も、非常にリアルで説得力がある。
中でも、見る度に私をうならせるのは、上品で知的なジェントルマン、ジキル博士を怪物ハイドへと変貌させた最大の原因は、彼のうっ屈した性的欲望であると、堂々と描ききっていることです。
性的欲望。
21世紀の今ならショッキングでもなんでもないありふれたテーマですが、この映画が作られたのは最初に言ったように昭和7年。
性について語ることにまだまだ制約があったこの時代に、よくもまあこれほど大胆にこの問題を扱ったものだと、ため息がでます。
性の問題にきちんと向き合っているから、ジキル博士の人物像が嘘くさくない。
ひとりの男性としての苦しみがハイドという怪物の形で結実していく悲劇が、21世紀人の目から見ても、十分納得できるものになっています。
主演のフレドリック・マーチも怜悧な美貌が美しい。
美形好みの方にもぜひおすすめします。
作られたのは1932年。昭和7年と聞けば、古いなあと、それだけで敬遠される方もいらっしゃるやもしれませんが、心配ご無用。
この作品は、古い映画に時折見受けられるいかにもチャチな感じとはまるで無縁のしっかりしたつくりになっています。
安っぽいモンスターものと思ったら大間違い。
ハイドへの変身シーンはCGのない時代のものとは信じられないほど自然ですし、キャラクターの人物造型も、非常にリアルで説得力がある。
中でも、見る度に私をうならせるのは、上品で知的なジェントルマン、ジキル博士を怪物ハイドへと変貌させた最大の原因は、彼のうっ屈した性的欲望であると、堂々と描ききっていることです。
性的欲望。
21世紀の今ならショッキングでもなんでもないありふれたテーマですが、この映画が作られたのは最初に言ったように昭和7年。
性について語ることにまだまだ制約があったこの時代に、よくもまあこれほど大胆にこの問題を扱ったものだと、ため息がでます。
性の問題にきちんと向き合っているから、ジキル博士の人物像が嘘くさくない。
ひとりの男性としての苦しみがハイドという怪物の形で結実していく悲劇が、21世紀人の目から見ても、十分納得できるものになっています。
主演のフレドリック・マーチも怜悧な美貌が美しい。
美形好みの方にもぜひおすすめします。
ジーキル博士とハイド氏 (新潮文庫)
普段なに気なく生活していて、まるで「ジキルとハイド」のような人だなと感じることがあると思います。では、「ジキルとハイド」ってどんな話だっけと、ふと考えると、子供のころ読んだような記憶はあるのですが思い出せませんでした。そこで、改めて振り返ってみました。子供向けの本だったので、見た目は非常に読みやすいものでしたが、内容は、大人が普段行っている生活で感じることがあるが、自覚することはあまりない意味が深いことを言っていると感じます。 普段なに気なく使う「ジキルとハイドのようだ」と使う言葉の意味を、この本を読んで改めて痛感できました。 活字も大きく読みやすいので、土日にさらっと読みには丁度良いものでした。
Oxford Bookworms Library 4 Dr Jekyll & Mr Hyde 3/E
Oxford Bookworms LibraryシリーズのStage 4(1,400語レベル)
語数 12,520 YL 3.9
イギリスの作家Robert Louis Stevensonによって書かれ、1886年に刊行
されたこの原書は、精神医学で現在でも用いられることもある「ジキル」
と「ハイド」の語源にもなった、非常に影響力の強い本である。日本で
も『ジキル博士とハイド氏』の邦題で、広く読まれているこの作品を、
1,400語レベルの英語でリトールド(簡易化)したものである。
資産家で名声のあるDr Jekyllが、古くからの友人である弁護士のMr
Uttersonに遺言を託した。その遺言には、「Dr Jekyllの遺産の全て
をMr Hydeに譲る」という目を疑う内容が書かれていた。というのも、
Mr Hydeとは、醜くて冷徹で蛮行を繰り返し、忌み嫌われる存在で有
名な男性だったからである。
そしてある夜のこと。道端で、突然激高したMr Hydeが、Sir Carew
という紳士を、持っていた杖で殴り殺してしまう事件が起こった。
警察はMr Hydeを容疑者として居場所を突き止めようとするが、なか
なか手がかりが見つからなかった。ただ、犯行に使われた杖は、2つ
に割れ、そのうちの片方の杖が現場に残っていたが、その杖とは実は
Mr Uttersonが以前Dr Jekyllにあげたものだったのだ…。
そんな中、Mr UttersonがDr Jekyllの家に行くと、いくつか不思議な
ことが見受けられた。まず、Dr Jekyllはすっかり疲れきってしまって
いる様子が窺えること、そして、Mr HydeがDr Jekyllに宛てた手紙に
は消印がなく、その筆跡はDr Jekyllのものと類似していたことも分か
った…。
ますます嫌な予感がするMr Uttersonは、友人のDr Jekyllのためにも
事件の真相を追っていくが、友人であるDr Lanyonが、次第に憔悴して
いき、奇妙な遺書を残して死去する…。そして、Dr JekyllとMr Hyde
の関係が、次第に明らかになっていく…。
誰もが心の中に持っている小さな悪意。その悪意だけ取り出されたと
したら…。世界的な名作の一つを、比較的簡単に書き直された英語で
どうぞ。
語数 12,520 YL 3.9
イギリスの作家Robert Louis Stevensonによって書かれ、1886年に刊行
されたこの原書は、精神医学で現在でも用いられることもある「ジキル」
と「ハイド」の語源にもなった、非常に影響力の強い本である。日本で
も『ジキル博士とハイド氏』の邦題で、広く読まれているこの作品を、
1,400語レベルの英語でリトールド(簡易化)したものである。
資産家で名声のあるDr Jekyllが、古くからの友人である弁護士のMr
Uttersonに遺言を託した。その遺言には、「Dr Jekyllの遺産の全て
をMr Hydeに譲る」という目を疑う内容が書かれていた。というのも、
Mr Hydeとは、醜くて冷徹で蛮行を繰り返し、忌み嫌われる存在で有
名な男性だったからである。
そしてある夜のこと。道端で、突然激高したMr Hydeが、Sir Carew
という紳士を、持っていた杖で殴り殺してしまう事件が起こった。
警察はMr Hydeを容疑者として居場所を突き止めようとするが、なか
なか手がかりが見つからなかった。ただ、犯行に使われた杖は、2つ
に割れ、そのうちの片方の杖が現場に残っていたが、その杖とは実は
Mr Uttersonが以前Dr Jekyllにあげたものだったのだ…。
そんな中、Mr UttersonがDr Jekyllの家に行くと、いくつか不思議な
ことが見受けられた。まず、Dr Jekyllはすっかり疲れきってしまって
いる様子が窺えること、そして、Mr HydeがDr Jekyllに宛てた手紙に
は消印がなく、その筆跡はDr Jekyllのものと類似していたことも分か
った…。
ますます嫌な予感がするMr Uttersonは、友人のDr Jekyllのためにも
事件の真相を追っていくが、友人であるDr Lanyonが、次第に憔悴して
いき、奇妙な遺書を残して死去する…。そして、Dr JekyllとMr Hyde
の関係が、次第に明らかになっていく…。
誰もが心の中に持っている小さな悪意。その悪意だけ取り出されたと
したら…。世界的な名作の一つを、比較的簡単に書き直された英語で
どうぞ。
ジキル博士とハイド氏 OST (Korean Casting Soundtrack)(韓国盤)
それぞれの曲は、実力有る方が歌っているので、素晴らしいのですが
『レベッカ』の様に、ミュージカルの、OSTが聞きたくなった。
『レベッカ』の様に、ミュージカルの、OSTが聞きたくなった。