Let's Change the World With Music
このCDの詳しくはプリファブスプラウト=パディマクアルーンによる長い解説に記されている。
92−93年にかけて制作されたこの『世界』は、パディの情熱、知識、経験、自信、持てる全てをつぎ込んだ超大作だ。
テーマはゴスペル。当時リリースされたif you don't love meやsound of cryingという強力なナンバーがこのアルバムから漏れてしまった事が必然とも思えるくらいヨルダンさえもかすむポップスの名作だ。目がくらむほど眩しくポジティブなメロディが矢継ぎ早に繰り出される。素晴らしい。
彼らは3度、ポップアルバムの歴史を塗り替える偉業を成し遂げた。
いや、成し遂げるはずだった。
破格の大作であった『世界』の制作は難航を極め、気がつくと幾つかのアドバイスを残しトーマスが去り、バンドメンバーとも塵尻となる。
彼は隠り、そしてその全てを中絶した。
言葉を選ばずに言えば、プリファブスプラウトのサウンドは同世代のミュージシャン、マイケル、プリンス、マドンナの足下にも及ばない。とるに足らないポップミュージックの一つである。
にもかかわらず、マイケルやプリンスの歴史的なナンバーを何度も聞き込んでも、プリファブスプラウトだけが持つ青臭い感傷だけは追想できない。それが自分がプリファブスプラウトを待ち続ける理由なんだとおもう。
2009年版『世界』はブライアンウィルソンのスマイルがきっかけで、当時の録音から再構築したそうだ。
ビーチボーイズで言うとスマイリースマイルのような位置づけなんだろうか。
もし、92年にLet There Be MusicやEarth: The Story So Farがリリースされていたら新しい時代のグッドバイブレーションとなり得たのかもしれない。
しかし、このアルバムに漂うのはプリファブスプラウト史上もっとも甘美なメロディと胸が締め付けられるような喪失感だけだった。
そして、何度も繰り返し紡がれるmusicという言葉。そう、彼にとって音楽こそが神だったということを痛感する。
鬼籍に入ったマイケルには申し訳ない。やっぱり自分にはKingの称号はパディ以外考えられない。
今までもそうだったし、これからもそうだ。
あとがきは「マーティン、ウェンディ、ニール、そしてトーマスとの甘い想い出に捧ぐ」という一文で綴じられている。
彼にとって一つの季節が本当に終わったんだと思った。
これは実質、プリファブスプラウトのラストアルバムなんだと思う。
ステマクやヨルダンを超える歴史的名作を作る機会は永遠に失われた。
でも、これが間違いなくプリファブスプラウトの最高傑作。
僕は今、過ぎ去った全てを愛おしむようにこのアルバムを聴き狂っている。
ありがとう、パディ。
92−93年にかけて制作されたこの『世界』は、パディの情熱、知識、経験、自信、持てる全てをつぎ込んだ超大作だ。
テーマはゴスペル。当時リリースされたif you don't love meやsound of cryingという強力なナンバーがこのアルバムから漏れてしまった事が必然とも思えるくらいヨルダンさえもかすむポップスの名作だ。目がくらむほど眩しくポジティブなメロディが矢継ぎ早に繰り出される。素晴らしい。
彼らは3度、ポップアルバムの歴史を塗り替える偉業を成し遂げた。
いや、成し遂げるはずだった。
破格の大作であった『世界』の制作は難航を極め、気がつくと幾つかのアドバイスを残しトーマスが去り、バンドメンバーとも塵尻となる。
彼は隠り、そしてその全てを中絶した。
言葉を選ばずに言えば、プリファブスプラウトのサウンドは同世代のミュージシャン、マイケル、プリンス、マドンナの足下にも及ばない。とるに足らないポップミュージックの一つである。
にもかかわらず、マイケルやプリンスの歴史的なナンバーを何度も聞き込んでも、プリファブスプラウトだけが持つ青臭い感傷だけは追想できない。それが自分がプリファブスプラウトを待ち続ける理由なんだとおもう。
2009年版『世界』はブライアンウィルソンのスマイルがきっかけで、当時の録音から再構築したそうだ。
ビーチボーイズで言うとスマイリースマイルのような位置づけなんだろうか。
もし、92年にLet There Be MusicやEarth: The Story So Farがリリースされていたら新しい時代のグッドバイブレーションとなり得たのかもしれない。
しかし、このアルバムに漂うのはプリファブスプラウト史上もっとも甘美なメロディと胸が締め付けられるような喪失感だけだった。
そして、何度も繰り返し紡がれるmusicという言葉。そう、彼にとって音楽こそが神だったということを痛感する。
鬼籍に入ったマイケルには申し訳ない。やっぱり自分にはKingの称号はパディ以外考えられない。
今までもそうだったし、これからもそうだ。
あとがきは「マーティン、ウェンディ、ニール、そしてトーマスとの甘い想い出に捧ぐ」という一文で綴じられている。
彼にとって一つの季節が本当に終わったんだと思った。
これは実質、プリファブスプラウトのラストアルバムなんだと思う。
ステマクやヨルダンを超える歴史的名作を作る機会は永遠に失われた。
でも、これが間違いなくプリファブスプラウトの最高傑作。
僕は今、過ぎ去った全てを愛おしむようにこのアルバムを聴き狂っている。
ありがとう、パディ。
ブリティッシュ・ロック全盛期の94年、イギリス物のコンピレーションアルバムに入っていて知った名前。「PREFAB SPROUT」。曲は「WHEN LOVE BREAKS DOWN」。その頃は、ただ単に「綺麗な曲だなあ」という感想しかなかったのですが・・・・・・。
年を追うごとに深く、新しい感動を感じられるアルバムですね。ポップスとか、ロックとかうまくジャンル分けの出来ないバンドです。アルバム全体が天体観測のイメージ。
年を追うごとに深く、新しい感動を感じられるアルバムですね。ポップスとか、ロックとかうまくジャンル分けの出来ないバンドです。アルバム全体が天体観測のイメージ。
Steve Mcqueen
85年にリリースされた、このグループを代表する傑作。最初から最後に至るまでのあまりにも見事な流れ、何よりも一曲一曲の素晴らしさが圧倒的に際立つ名作。特に1~7までの、完璧というしかない名曲がズラリと並ぶ様は本当に圧巻というしかないほど。ファーストでの捻くれた個性をうまい事コントロールする事に成功した、トーマス・ドルビーの貢献はとりわけ大だと思う。234辺りの悲しげなシンセの音色や全体に流れる透明感、視覚的といっても良いぐらいの寂寥感といい、素晴らしい仕事ぶり。もちろん、それが生きるのもパディ・マクアルーンの圧倒的なソングライティング能力があってこそ。不朽の名曲4だけでも買う価値アリです。とにかく、聞いて欲しいという以外に言葉が浮かばない超傑作です。
Crimson / Red
プレファブ名義だがパディが一人で
演奏、打ち込み、声を重ねたもの。
とにかくドラムがひどい。ひどすぎる。
これだけでも誰かにデータ渡して
ホンちゃん用のトラック作ってもらうべきだった。
プレファブスプラウトにメタリカのキックは
いらんやろ!
メロディーは相変わらず素晴らしい。
ただ、ドラムがひどいだけではなく
ミックスがほんとに薄っぺらく
プレファブ印の立体感あふれる音宇宙が
ここにはないのだ。
惜しい。残念だ。
これをデモテープとして、
スタジオで録音やりなおしてほしかった。
もっと才能のある、苦言も呈してくれる
優秀なエンジニアと組んで。
演奏、打ち込み、声を重ねたもの。
とにかくドラムがひどい。ひどすぎる。
これだけでも誰かにデータ渡して
ホンちゃん用のトラック作ってもらうべきだった。
プレファブスプラウトにメタリカのキックは
いらんやろ!
メロディーは相変わらず素晴らしい。
ただ、ドラムがひどいだけではなく
ミックスがほんとに薄っぺらく
プレファブ印の立体感あふれる音宇宙が
ここにはないのだ。
惜しい。残念だ。
これをデモテープとして、
スタジオで録音やりなおしてほしかった。
もっと才能のある、苦言も呈してくれる
優秀なエンジニアと組んで。