サウサンプトンの殺人 (創元推理文庫)
コンクリート製造会社にライバル企業が現れ、いつしかシェアを奪われて、会社の経営は傾いていく。共同出資で会社を興した若者たちは、必死により優れたコンクリートを開発しようとするが、刻々と会社の原資は枯渇し、タイムリミットが近づいてくる。そんな中で発生した、ライバル会社幹部の爆殺事件。当然犯人はこの共同出資者の誰かだが・・・
という話で、背景となった業界が時代を感じさせるものの、ビジネス界の非情なサバイバルを描いた犯罪小説として、とても印象深い作品。
犯人が誰なのか、最後までわからなかった。・・・と言うより、この中に犯人がいてほしくなかった。犯人を突き止めたくなかった、というのが本心です。
という話で、背景となった業界が時代を感じさせるものの、ビジネス界の非情なサバイバルを描いた犯罪小説として、とても印象深い作品。
犯人が誰なのか、最後までわからなかった。・・・と言うより、この中に犯人がいてほしくなかった。犯人を突き止めたくなかった、というのが本心です。