無双OROCHI 2 Ultimate (通常版)
【評価点】
やり込み満載のアンリミテッドモード、新属性の追加や、遥かに攻撃力の高い武器の登場により更に加速したパワーインフレ(これはむしろ評価点)、空中タイプアクション、トリプルラッシュの追加やテクニックタイプと一部弱キャラの強化や救済アイテムの追加、性能面でも性格面でも魅力溢れる多数のキャラ追加、無印「無双OROCHI2」を丸ごと収録。
更に無印(無双OROCHI2)時点での問題点の一つであった無双の戦場のコスト制を廃止、大幅に追加されたシナリオによる出番のなかったキャラクターの救済、カラーエディット機能搭載、仙界武器、新規追加アイテムなどの収集要素の追加。
以上の事からボリュームも面白さも無印を遥かに超えた出来と言えるんじゃないでしょうか。
アンリミテッドモードは、こちらに状態異常を与える特殊な兵士や、無双武将がストーリーモードでは使用しなかった後半CやTAを多用してくるので、一見初見お断りの上級者向けのモードに思えますが、きちんと前準備をして、陣形を探索型にして慣れていけば、敗北条件、勝利条件もなく自分の好きなタイミングで終えられる点が非常に魅力的で、一定時間ごとに無限に湧く敵も相まって暴れ放題ですし、何よりも操作武将が倒れても敗北にならないのでストレスも溜まりくいでしょう。
貴重な属性を武将が落としたり、陣地内で仙女から受けられる依頼をこなしていく事で強力な追加アイテムを獲得出来るといった収集要素も備わっています。
しかしこのモード専用の「陣形」に関しては練り込み不足感が否めなく、結局は探索型が大安定と言われてしまう程ですし、その探索型の味方AIもちょっと奇天烈な行動を取ってばっかで、困り者なのが欠点ですが。まぁAIに関してはアプデでも治らなかったのを見るに、PS3の限界という事でご愛嬌です。
加えて新属性、強武器の追加は、無印時点では余り使えなかった様々な技が主力になるという側面もあり、割合属性ゲーだった無印を完全にとは行きませんが、ある程度脱却出来たと言えましょう。
空中TAは一見、打ち上げられた際の緊急回避用にしか思えませんが、一部のキャラクターは凄まじく強力で、立ち回りに交えることで、更に爽快に、そして安全に敵をなぎ払えるでしょう。
特殊トリプルラッシュ(過去作における特殊合体技)もド派手で演出も中々凝ったものばかりで、見ていて気持ちが良い。
威力も高いので単なる魅せ技でなく、実用性もあるものばかりです。まぁ一部は残念ですが…
自分は各キャラの個性を上手く活かせてるものだと思います。一応ゲージ消費技ですが、通常、特殊問わずゲージ消費量はごく僅かなので連発も可能です。
【問題点】
と、まぁ評価点はかなり多く、良作と言っても差し支えないのですが、問題点もあります。
第一に余りにも多い不具合。
現時点では度重なるアプデにより一切の不具合や不親切なUIは修正されましたが、それでも「ユーザーにデバッグをやらせるな」と怒りの声を上げる方が出るのも納得出来てしまいます。
多い不具合やバグに関しては、無印時点で言われていた事で、近年発売された「真・三國無双7」でも多かった事から、明らかに企業態度に問題があるかと思われます。
「まずはユーザーにプレイをさせ、バグが発覚次第、アプデで随時直していけば良いだろう」という事にも取れても仕方がないです。
余りにもふざけてるとも言えるでしょう。早急の解決を望む限りです。
アプデが出来ないオフラインユーザーはもう目も当てられません。
何らかの事情によってPS3(もしくはPSV)をインターネットに繋げられない方には購入はお勧め出来ないのが非常に勿体無い。
次にコエテクお馴染みの完全版商法。PSP、WiiUと他機種に出してようやくOROCHI2も落ち着いたかと思った矢先にこれです。
「あぁ、またOROCHI2かよ」と、呆れた方も多いのでは?
しかも、他機種に出したのは良いですが、OROCHI2の完成版とも言える今作への引き継ぎ要素は、PS3の無印のみです。
今作以前に、他機種に様々な追加要素と共に出されたSpecialやHyperを買った方々には何らかの配慮は一切ありません。
なら発売を見送ってでも良いから最初から、この出来で、PS3、その他機種で出せばよかったのではないでしょうか?
もしくは、追加要素や修正はアプデやDLCで幾らでも出来た筈ですし、初めからその路線で行けば良かったのではないでしょうか?
まぁこれはこれで、結局はオフラインユーザー泣かせにつながってしまう。つまりこの形で出すのが最も適していたと言えるんですが…。
それでも他機種と共にそれらのソフトを購入したユーザーは納得が行かないかと思われます。
「真・三國無双6 Empires」より徐庶が参戦したのに、同作で使用できたモーション(迅雷剣、鉄舟、etc.)は使用不可。つまりモーションは無印時点のままです。
自分にとってはこれが一番のがっかり要素でした。今でもアンリミテッドモードを迅雷剣で大暴れ出来たらなぁとか考えちゃいますし。
【新シナリオに関して】
新規で追加されたストーリーモード、新キャラも突っ込みどころがあると言えてしまいます。
特に5章以降は取り敢えず全部、○○(ネタバレ回避のため伏せ字)のせいにしておけばいいんじゃね?みたいな印象を受けました。
まぁ都合上仕方ないと言えますが、無印の圧倒的な絶望感、重厚だったシナリオとはまた別の雰囲気ですね。終止仙界軍の方々やら人間達が振り回されます。
ちょっと情けなくも感じてしまうと思います。
とある事情により詳しくは触れられませんが、超重要キャラである応龍も出番が少ないせいで、非常に感情移入しにくい。設定が設定だけに非常に勿体無い。
人型ナタは即退場と。蘇生して機械化した経緯が分かれば良いよね?程度でしかないです。
そして仙界メインの七章なのに、無印で活躍した猛将素戔嗚、智将太公望に至っては出番がないです。
一応両名共に敵として出ますが、扱いがちょっと酷いというか、なんというか…
素戔嗚は七章以前の追加シナリオの内2つで主役を貰えましたが、ちょっと…って感じな出来です。
DLC頼りなのもまたおかしな話ではありますが、せっかくの新キャラや重要キャラなんですし、これらの設定を最大限に活かせた追加シナリオを待っています。
あと全てが明かされると謳っていますが、とある謎は明かされていません。
この世界(三国戦国、異界のキャラ入り交じるOROCHIワールド)を作ってしまった原因とも言える超重大な謎です。
新キャラの一人である玉藻前と妲己との邂逅台詞では、玉藻前が妲己に対して何か隠していることがあったりとかも考えると、恐らく次回作は出ると思われます。
【総評】
オンライン環境ならアプデにより良作化、オフラインなら不具合、バグ、不親切な仕様に耐える良作三歩手前のゲーム。こんな感じです。
突っ込みどころが多々ある新シナリオを含めても、ゲーム内容が大ボリュームなので総合的な面白さは5。ですがこれは自分が、オンライン環境が整っていたからの話。
アプデが出来ないオフラインユーザーの方々を考えるのであれば全体的な評価は3という具合です。
このゲームを購入するかどうかを迷われてるのであれば、まずPS3、PSVをオンライン化させることをおすすめします。
やり込み満載のアンリミテッドモード、新属性の追加や、遥かに攻撃力の高い武器の登場により更に加速したパワーインフレ(これはむしろ評価点)、空中タイプアクション、トリプルラッシュの追加やテクニックタイプと一部弱キャラの強化や救済アイテムの追加、性能面でも性格面でも魅力溢れる多数のキャラ追加、無印「無双OROCHI2」を丸ごと収録。
更に無印(無双OROCHI2)時点での問題点の一つであった無双の戦場のコスト制を廃止、大幅に追加されたシナリオによる出番のなかったキャラクターの救済、カラーエディット機能搭載、仙界武器、新規追加アイテムなどの収集要素の追加。
以上の事からボリュームも面白さも無印を遥かに超えた出来と言えるんじゃないでしょうか。
アンリミテッドモードは、こちらに状態異常を与える特殊な兵士や、無双武将がストーリーモードでは使用しなかった後半CやTAを多用してくるので、一見初見お断りの上級者向けのモードに思えますが、きちんと前準備をして、陣形を探索型にして慣れていけば、敗北条件、勝利条件もなく自分の好きなタイミングで終えられる点が非常に魅力的で、一定時間ごとに無限に湧く敵も相まって暴れ放題ですし、何よりも操作武将が倒れても敗北にならないのでストレスも溜まりくいでしょう。
貴重な属性を武将が落としたり、陣地内で仙女から受けられる依頼をこなしていく事で強力な追加アイテムを獲得出来るといった収集要素も備わっています。
しかしこのモード専用の「陣形」に関しては練り込み不足感が否めなく、結局は探索型が大安定と言われてしまう程ですし、その探索型の味方AIもちょっと奇天烈な行動を取ってばっかで、困り者なのが欠点ですが。まぁAIに関してはアプデでも治らなかったのを見るに、PS3の限界という事でご愛嬌です。
加えて新属性、強武器の追加は、無印時点では余り使えなかった様々な技が主力になるという側面もあり、割合属性ゲーだった無印を完全にとは行きませんが、ある程度脱却出来たと言えましょう。
空中TAは一見、打ち上げられた際の緊急回避用にしか思えませんが、一部のキャラクターは凄まじく強力で、立ち回りに交えることで、更に爽快に、そして安全に敵をなぎ払えるでしょう。
特殊トリプルラッシュ(過去作における特殊合体技)もド派手で演出も中々凝ったものばかりで、見ていて気持ちが良い。
威力も高いので単なる魅せ技でなく、実用性もあるものばかりです。まぁ一部は残念ですが…
自分は各キャラの個性を上手く活かせてるものだと思います。一応ゲージ消費技ですが、通常、特殊問わずゲージ消費量はごく僅かなので連発も可能です。
【問題点】
と、まぁ評価点はかなり多く、良作と言っても差し支えないのですが、問題点もあります。
第一に余りにも多い不具合。
現時点では度重なるアプデにより一切の不具合や不親切なUIは修正されましたが、それでも「ユーザーにデバッグをやらせるな」と怒りの声を上げる方が出るのも納得出来てしまいます。
多い不具合やバグに関しては、無印時点で言われていた事で、近年発売された「真・三國無双7」でも多かった事から、明らかに企業態度に問題があるかと思われます。
「まずはユーザーにプレイをさせ、バグが発覚次第、アプデで随時直していけば良いだろう」という事にも取れても仕方がないです。
余りにもふざけてるとも言えるでしょう。早急の解決を望む限りです。
アプデが出来ないオフラインユーザーはもう目も当てられません。
何らかの事情によってPS3(もしくはPSV)をインターネットに繋げられない方には購入はお勧め出来ないのが非常に勿体無い。
次にコエテクお馴染みの完全版商法。PSP、WiiUと他機種に出してようやくOROCHI2も落ち着いたかと思った矢先にこれです。
「あぁ、またOROCHI2かよ」と、呆れた方も多いのでは?
しかも、他機種に出したのは良いですが、OROCHI2の完成版とも言える今作への引き継ぎ要素は、PS3の無印のみです。
今作以前に、他機種に様々な追加要素と共に出されたSpecialやHyperを買った方々には何らかの配慮は一切ありません。
なら発売を見送ってでも良いから最初から、この出来で、PS3、その他機種で出せばよかったのではないでしょうか?
もしくは、追加要素や修正はアプデやDLCで幾らでも出来た筈ですし、初めからその路線で行けば良かったのではないでしょうか?
まぁこれはこれで、結局はオフラインユーザー泣かせにつながってしまう。つまりこの形で出すのが最も適していたと言えるんですが…。
それでも他機種と共にそれらのソフトを購入したユーザーは納得が行かないかと思われます。
「真・三國無双6 Empires」より徐庶が参戦したのに、同作で使用できたモーション(迅雷剣、鉄舟、etc.)は使用不可。つまりモーションは無印時点のままです。
自分にとってはこれが一番のがっかり要素でした。今でもアンリミテッドモードを迅雷剣で大暴れ出来たらなぁとか考えちゃいますし。
【新シナリオに関して】
新規で追加されたストーリーモード、新キャラも突っ込みどころがあると言えてしまいます。
特に5章以降は取り敢えず全部、○○(ネタバレ回避のため伏せ字)のせいにしておけばいいんじゃね?みたいな印象を受けました。
まぁ都合上仕方ないと言えますが、無印の圧倒的な絶望感、重厚だったシナリオとはまた別の雰囲気ですね。終止仙界軍の方々やら人間達が振り回されます。
ちょっと情けなくも感じてしまうと思います。
とある事情により詳しくは触れられませんが、超重要キャラである応龍も出番が少ないせいで、非常に感情移入しにくい。設定が設定だけに非常に勿体無い。
人型ナタは即退場と。蘇生して機械化した経緯が分かれば良いよね?程度でしかないです。
そして仙界メインの七章なのに、無印で活躍した猛将素戔嗚、智将太公望に至っては出番がないです。
一応両名共に敵として出ますが、扱いがちょっと酷いというか、なんというか…
素戔嗚は七章以前の追加シナリオの内2つで主役を貰えましたが、ちょっと…って感じな出来です。
DLC頼りなのもまたおかしな話ではありますが、せっかくの新キャラや重要キャラなんですし、これらの設定を最大限に活かせた追加シナリオを待っています。
あと全てが明かされると謳っていますが、とある謎は明かされていません。
この世界(三国戦国、異界のキャラ入り交じるOROCHIワールド)を作ってしまった原因とも言える超重大な謎です。
新キャラの一人である玉藻前と妲己との邂逅台詞では、玉藻前が妲己に対して何か隠していることがあったりとかも考えると、恐らく次回作は出ると思われます。
【総評】
オンライン環境ならアプデにより良作化、オフラインなら不具合、バグ、不親切な仕様に耐える良作三歩手前のゲーム。こんな感じです。
突っ込みどころが多々ある新シナリオを含めても、ゲーム内容が大ボリュームなので総合的な面白さは5。ですがこれは自分が、オンライン環境が整っていたからの話。
アプデが出来ないオフラインユーザーの方々を考えるのであれば全体的な評価は3という具合です。
このゲームを購入するかどうかを迷われてるのであれば、まずPS3、PSVをオンライン化させることをおすすめします。