結婚前、デートのときに見た映画である。
実は他のサスペンスものを見るつもりだったのだが、早期に打ち切りになったため、本作を見たという事情があった。
だから、それほど期待していたわけでも、私の好きなジャンルの作品でもなかった。
しかし、見て良かった。
今では良い想い出の作品であり、今でも妻としばしば話題にしている一作である。

当時、リッチー・ヴァレンスもルー・ダイヤモンド・フィリップも知らなかったが、ラ・バンバという歌だけは知っていた。
本作が実話を基にした作品であり、その歌にこういう背景があったということも後に知った。
本作を見たとき、リッチーの若い、だからこそ、まっすぐひたむきな歌うことへの情熱とダナへの愛が、何の飾りもなく率直に描かれている。
そこに、好感を持った。
それは、私の妻も同じだった。
挫折と成功と周囲の人々の暖かい目がリッチーを導き、育み、大きくしていく。
何とも単純なストーリーで、特に大きな山や谷があるわけでもない、平板といえば平板だ。
でも、人生は普通はそんなもんだ。

そして、まっすぐに生きようとしたリッチーを襲う悲劇。
映画の冒頭に挿入された場面の状況が描かれ、悲劇を予感させながらクライマックスへと至る。
彼は若くして夭折してしまったが、その歌と思いは、今でもちゃんと受け継がれているだろう。
けっしてハッピーエンドではないのだが、見た後にいつも暖かい気持ちになる。

多分それは、リッチーのひたむきな生き方と、ダナへの真っ直ぐな愛のためだろう。
何年かおきに、また見たくなる作品である。

いやー久しぶりに見て感動しました。
映像は劇場で見た時も、ビデオで見た時もこんな感じですよ。
味わいがあって逆に好きだけどなぁ〜
デジタルのクリアな映像に慣れた目には戸惑いはあるかもですけどね。
ただ日本公開時やビデオ化の際は英語吹き替え版だったような気が
このDVDはヘブライ語？アラビア語？でオリジナルのバージョンになるのかな〜
それと本編には影響のないカットされた部分がある気がしたけど。

取りあえずはDVD化に感謝です。