シンプソンズは30分が丁度良い。おすすめ度
★★★★★
FOXが誇る傑作アニメの劇場版です。
アマチュア芸能人の吹き替えには萎えましたが、オリジナル吹き替えが戻ってきてとても嬉しかったです。内容も通常のシンプソンズよりもブラックさやはっちゃけ度が増量しており、くすくす笑いながら楽しめます(バートのスケボーシーンが笑えました)。
ただし、通常の30分バージョンだけでも内容の濃いシンプソンズが1時間半近く展開されるのは正直いって疲れます。内容は最高でしたが、ブラックさの洪水ともいえるシンプソンズはやはり30分が丁度良いと思いました。
本家声優陣、待ってました。最高!!
おすすめ度 ★★★★☆
シンプソンズをWOWOWで昔から観てたので、劇場公開版を楽しみにしてたのですが、声優発表で一気に観る気がなくなりました。
同じような人がネットで大勢いたので、みんなそう思ったんだと安心しました。
ブルーレイで本家声優陣の方が復活してすごいうれしいです。
でも映画館で観たかった。
概要
87年に誕生して以来、20年にも渡って驚異的な人気を博し、アメリカTVアニメ史上最長寿を誇っている『ザ・シンプソンズ』。そんなシリーズアニメがついに映画化されたのだが、もうオープニングから針が振り切りまくったギャグの連打。いきなり観ている観客までコケにする毒のあるユーモアには吹き出さずにはいられないという感じ。もともと30分枠のTVドラマでも政治や宗教問題からお手軽ゴシップまでタイムリーな様々な話題が取り入れられていたが、今回取り入れられたのは全世界で話題になっている環境問題だ。
アメリカの田舎町スプリングフィールドで暮らすシンプソン一家。ある日ダメ親父のホーマーは、バーガーショップで助けたブタを飼い始め、一風変わった愛情を注ぐように。が、街の湖がもう少しでとんでもないことになるギリギリまで汚染されていたのに、ホーマーは忠告を聞かずにブタのフンを大量に捨ててしまう。そのせいで湖は完全に限界を突破。事態を重く見た政府は街全体を封鎖することにしてしまう……。
こんな物語の中に危機的状況に訪れた中での家族の絆などを取り入れ(でも決して感動的な方向ではないが)、家族問題なども描きつつ、実にストレートに環境問題にもがっしり切り込む。そのテーマ性と相反する毒ユーモアのスレスレなサジ加減はまさに職人技の粋。TVアニメで裏打ちされた自信が映画で思いっきり花開いた傑作だ。(横森文)